映画「帰ってきたドラゴン」(1974年/香港)を見てきました~ ビデオは持っているのですが、公開当時は見る事が出来なかったので楽しんできました~
1971年製作の「ドラゴン危機一発」及び翌年製作の「ドラゴン怒りの鉄拳」で、ブルース・リーの人気・知名度が香港で一気に大ブレイク。その影響も多分にあったのでしょう、それまでも数多くいたアクション俳優による「カンフー映画」がここぞとばかりに製作されたようです。そのさなかに製作された「帰ってきたドラゴン」もその1本。 しかも悪役とは言え、主役の人気俳優ブルース・リャンと壮絶なアクションを繰り広げているのが日本人・・・となれば、日本の映画市場が放っておくはずがありません。
香港を拠点に活動していた倉田保昭氏を、映画公開に合わせて日本に”凱旋”させての映画プロモーションは、他作品の宣伝戦略よりも群を抜いていたのは間違いありません。さらにもう1本、「ドラゴン世界を征く~無敵のゴッドファーザー」(主演は同じくブルース・リャン)も日本でヒットしたために倉田氏は日本に帰国、「闘え!ドラゴン」「バーディー大作戦」「Gメン75」などのドラマ、映画「直撃!必殺拳」「女必殺拳シリーズ」などへの出演につながるわけですね。 今回の上映は、その倉田氏の「日本凱旋帰国50周年」を記念しての特別ロードショーです
やっぱりスクリーンで見るアクションはいいですねぇ~ 結構前のめりになって見入ってしまいました(笑)。ただ、残念だったのが・・・画面の両サイドがカットされていたこと
例えば・・・倉田氏演ずるジャガー(左/手の先)とリャン氏演ずるドラゴン(右/半身)がにらみ合う場面。
そして、ジャガー(左)を追うドラゴン(右)。せっかくのアクション場面もこの通り
この2枚の写真は所有している市販ビデオから撮ったものですが、映画も全く同じでした。つまり30年ほど前にビデオ化された際の、映画特有の横長画面の両サイドがカットされていたフィルムが、今回上映されたようです。 オープニングのタイトルロールしかりで、出演者やスタッフの名前も、端にクレジットされている人は欠けていたり、見えなかったり。 作品自体は楽しめたのですが、一方でフラストレーションもたまった感がありました。やっぱりフルサイズで見たいなぁ
同時上映は「夢」。倉田氏の現在の姿を見る事ができる15分程度の短編ですが、50年前と変わらぬアクションを見せてくれます。いやはや・・・恐るべし、そして素敵すぎる78歳です。
香港ロケシリーズは楽しみだったよねーーー。ほんと、面白かった。