我が家にあるアンティークの振り子置時計。戦前の手巻きねじ式なんですが、20年ほど前から巻いてももう動きません。
金属と陶器(盤面)で作られており、重厚さが伝わってきます。
50年近く前。我が家が上海から帰国する際に、記念品として某日本企業の方々に頂いたものです。当時、上海には外国人相手の骨董品店がありました。中学生だった僕はあまり興味がなかったので、店自体にも赴いた記憶はありません(もしかしたら行っているかも?)。その骨董品店に置いてある商品ですが、一説には、それまで上海に居留していた外国人が、終戦時にそれぞれ母国に帰国した際に置いていった物、廃棄していった物を引き取って販売していると言われていました。日本の品物/置物も販売されていたようです。
両親はこの時計をとても大事にしており、その思いが今でも残っているのでなかなか処分できずにいます。
ちなみにこちらは、昭和の終わりか平成の初めあたりに頂いたであろう現代物です。すべてがプラスチックで作られており、戦前の物とは比べ物にならないほど”お手軽”に思えますね。あ、でもしっかりと動いており、我が家にはなくてはならない存在です。