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碑文谷アピアに2ヶ月に一度出演する二人楽団でたんの大きい方。スカイツリーが見える町に住む。

自由軒

2011年05月16日 22時35分00秒 | 関心事
カレーって何だか無性に喰いたくなるときがあるでしょう?ねぇ?てなお話しを先週さして頂きやしたが、以来何だかまた無性にカレーが喰いたくなってねぇ。

そんなワケで、今日の昼エサは新橋「自由軒」へ。この自由軒、明治43年に大阪初の西洋料理店としてオープンした老舗に端を発するお店なんですが、ちょいとワケありなんですよ。と言うのも、自由軒さんでは老舗にありがちなお家騒動が繰り広げられとるんです。

元々の創業の地は難波・千日前。戦災の被害を受けた後に同じ場所で再建され、自由軒は今もそこで営業しているんですが、もう一つ「せんば自由軒」を名乗るお店があるんですよ。

何でそんなことになってんのかってぇと、千日前の2代目店主の吉田四郎さんってヒト(創業者の次男)が、昭和45年に大阪・本町の船場センタービルの中のみという条件で弟さん(創業者の五男)に出店を許可したのが始まり。こちらが「せんば自由軒」を名乗り、約束を違えて店は増やすわレトルトの通販は始めるわとやりたい放題。

現在では千日前・自由軒がホームページで『せんば自由軒は現在では当店と関係がありません』と言い切るほどに、その関係は決裂状態なんです。で、新橋に店を出しているのは「せんば自由軒」。五男さんの方ですな。


『この二三日飯も咽喉へ通らなかったこととて急に空腹を感じ、楽天地横の自由軒で玉子入りのライスカレーを食べた。「自由軒のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」とかつて柳吉が言った言葉を想い出しながら、カレーのあとのコーヒーを飲んでいると、いきなり甘い気持が胸に湧いた。』


織田作之助が『夫婦善哉』でそんな風に描いた、千日前の自由軒。Kanother的には嘗て千日前にも伺ったことはあるんですが、それはもう20年近く前。店の雰囲気はハッキリと覚えているものの、味の方は新橋「せんば自由軒」との味の違いを認識出来るほど覚えてないんですよ、残念ながら。だので、新橋の味の記憶が生々しいうちに、是非とも千日前・自由軒を訪れなければ!と強く思った、Kanotherだったんでした。てか、久し振りに行きたいっす、千日前・自由軒。



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