積水ハウスが国立市で建設し完成済マンションを取り壊す、とかで大きな話題になっている。
というのも完成済みで引渡し直前になってのマンション解体などは極めて異例だからだ。
別に耐震設計などで建築法令に違反しているわけではない。
富士山の景観を損ねているというのが背景にあるのだがそれとて住民の反対運動が先鋭化しているわけでもない。
それにしてもマンションが景観を妨害しているという理由で自ら取り壊すというのは企業にとって大きな決断だ。
もしかしたらこれからの景観論争に大きな影響を与えるかもしれない。
1つ不思議なのは何故もっと早い段階でプロジェクトの見直しが出来なかったか? だ。
この段階であれば建設コストは100%かかっている。
そのうえ解体コストが上乗せされるのに売り上げはゼロ、下手をすれば違約金を請求されることもありうるだろう。
それでも景観重視に対する企業の姿勢は賞賛されるべきだと思う。
利益一辺倒の企業姿勢よりも絶対的に好感されるはずだ。
故にこの決断が「遅すぎた」ということにはならないだろう。