三菱自がホンダ・日産連合に合流するようだ。
これで我が国の自動車業界は大きくトヨタ・スズキ・マツダ・ダイハツとホンダ・日産・三菱自の2つの陣営が形成されたことになる。
ホンダ・日産・三菱自の新グループはさしあたり車を制御する車載ソフトの共通化に取り組むようだがとにかくクルマ業界は100年に一度の大変革期なのだから一刻の猶予も蔑ろにできないと思う。
ふと思い出したのが今から数十年前のコンピュータ業界の協業化の動きだった。
IBM360シリーズの脅威の前に国産6社が経産省(当時は通産省だったが)の主導の下で2社づつ3グループが形成され対抗策の効率化を図ったが結局関係各社の足並みが揃わずいつの間にか効果が出る前に協業化は雲散霧消してしまった。
とにかくコンピュータ技術は分散処理が主流になってメインフレームとかホストコンピュータなどの用語は陳腐化してしまったからねぇ。
しかし今回の自動車産業の場合はそんなことは言っておれないだろう。
これから自動車産業はEV化と自動運転(無人運転)という巨大な波が押し寄せる。
2グループどころか1本化してもいいくらいのものだ。
現に中国は国策としてBYDを育成してきた。
日本は残念ながらEVも自動運転もまだ世界をリードするまでには至っていない。
果たして現下の2グループはいつまでにどこまで新市場を開拓できるのか、期待をもって見守りたい。