いささか旧聞になったがソニーを長く率いた出井伸之元CEOが逝去された。
それにしても出井元CEO は浮き沈みの激しい経営者だった。
海外勤務で頭角を現した氏は新卒入社組初の社長に選出され卓越した経営センスで技術者集団ソニーをけん引した。
「デジタル・キッズ・ドリーム」のスローガンでインターネット関連のデジタル事業の種まきを行ったのも氏の実績である。
そして政府関連の公職としてIT戦略会議議長に就任したあたりが氏の絶頂期だった。
しかしデジタル・ビジネスが大きく開花する前に会社の業績が悪化すると氏の経営責任を問う声が社内外から噴出するようになり最後は追放されるように同社を去った。
氏はサラリーマン経営者としては異例の高額報酬を食み豊かなOFF生活を自著書で紹介していたがこんな点も災いしたのかもしれない。
まさに「天国から地獄へ」とはこのことだ
ただソニーはその後多くのコンテンツビジネスをものに完全に復活した。
今、氏を再評価する声も耳にする。
経営者の評価って難しいものだねぇ。
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