ぶっ飛んでて、おもしろい女性だったんだなあ!
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「ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪」69点★★★★
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あの、ジャクソン・ポロックらを見出した、
当代随一の現代美術コレクター、
ペギー・グッゲンハイム(1898~1979)の人生を追うドキュメンタリー。
自伝も出してる本人の肉声インタビューと、周辺の人の証言で構成されていて、
まだまだ女性の権利なんて未開な時代に
グイグイ、ずんずん我が道を行った
おもしろい女性だったんだなあ!とびっくりします。
なんたって、13歳のときに、お父さんがタイタニック沈没で亡くなってるんですから!
その”時代”に想いをはせずにいられない。
そんなお父さんを持つ、ニューヨークの富裕層に生まれた彼女は
娘時代から一族の厄介者だったらしい(苦笑)
でも、彼女は芸術家たちを見出すことで、
歴史にその名を刻んだのです。
美を見る目の突出ぶりは疑いもないけど、
その人生はやっぱりトンガっていて
名だたる芸術家たちとすぐに”ヤッてしまう”ことでも有名だったらしい(笑)。
実際、映画中でインタビューに応える男性たちからも
性差別や、女性への蔑視を感じ取ったりもするんですよ。
でも、そんな針のむしろな時代のなかで
「なんか、文句ある?」な女傑の生き様が、立ち現れてくる。
そのしぶとさ、嫌いじゃないやと
プッと笑ってしまうのでした。
それにしても
一族、彼女の身内と、あまりの不幸続きなのは気の毒。
これはやはり、富の代償なのだろうか。
★9/8(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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