縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

♪なんだ坂こんな坂 ~ 箱根登山鉄道の旅

2006-03-06 22:30:00 | もう一度行きたい
 先日、箱根に行った。今までは大体車で行っていたが、今回は久々に電車で行った。ロマンスカーに乗るのは20年振りくらいだろうか。ロマンスカー=赤のイメージが強かったが、車体は赤ではなかった。月日の流れを感じる。
 “もう一度行きたい”というには、まだ行ってきたばかりなのだが、ご存じない方のために箱根登山鉄道を紹介したい。僕も乗るのは今回が初めて。なかなか面白い経験だったのでお話することにした。

 面白さその1、スイッチバック。箱根登山鉄道には3箇所のスイッチバックがある。電車の進行方向が、つまり前後が逆になるのである。そのたび毎に運転士と車掌が入れ替わる。走って交替する姿はほほえましい。
 これは山岳鉄道ならではというか、勾配が急なため電車が斜めにジグザグ登って行くからだ。つづら折の山道を思い浮かべるとわかりやすい。

 その2、水を撒きながら走る。雨でもないのにフロントガラスにいくつか水滴が付いていた。何かと思ったら、前にタンクがあって、急カーブでのレールと車輪の摩擦を防ぐため、カーブでは水を撒きながら走っているそうだ。

 面白さその3、急勾配。箱根登山鉄道には80バーミル(1000分の80)という勾配がある。1 m走る間に80ミリの高さを登る、つまり12.5 m進んでは1 m登るという勾配だ。これだけの勾配を車輪の力だけで登るのは日本では箱根だけである。本当に小さい車両で急斜面を一生懸命トコトコ登っていく姿には思わず応援したくなる。因みに急カーブが多いこともあって、車両は15 mと小さい。鉄道というより市電のようである。

 ヨーロッパの鉄道にはスイッチバックが多い。電車がいったん大きな駅の建物の中にすっぽりと入って、そこから来たときと違う方向へと走って行く。しかし、これは箱根登山鉄道とはまったく趣が違う。日本でも松江と出雲を走る一畑電鉄にスイッチバックがあった。それにしても1箇所だけだし、ごく当たり前のように逆方向に走り出し、あまり感動しなかった気がする。
 皆さん、どこかに面白いスイッチバックがあったら、俄か鉄道マニアの僕に教えてくれませんか。早速乗りに行ってみます。