エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美からの便り・・・10

2013年11月03日 | ポエム
ここまでは、奄美の北部であった。
だがしかし忘れてはならないのは、南部の瀬戸内町。
瀬戸内町のエリアには、海を隔てて「加計呂麻島」がある。
カケロマである。



奄美大島と加計呂麻との間に横たわる大島海峡。
更には、東シナ海の海とは誠に綺麗な海である。
加えて、入り組んだ島の形は、見事な自然の創作としか言いようが無い。
神の領域なのかもしれない。



影絵のように島が浮かんでいる。
とりわけ、日没前のキラキラと輝く海は、幻想的ですらある。

この船はグラス・ボートである。
こんな海峡でも、海の透明度が高いから改訂がみられる。
島の形も異様にして魅力的である。



この浜の先が、大島海峡の入口である。







「海峡や少し濡らせり秋時雨」







スポットのように海を照らす射光。
人魚が澄んでいても可笑しくない・・・そんな錯覚に捉われる。

そういえば、奄美大島の女性は優しいし、献身的である。
歌声も、独特のものがある。

島唄は、心情を唄いあげる。
島唄は、限りない海への憧憬を唄いあげる。
島唄の歌声は、海峡を渡る。
海原を渡るのである。



       荒 野人