エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八手の花

2013年11月11日 | ポエム
八手の花が、通りすがりの人にじゃんけんを挑んでいる。
そのように咲いている。

時に、悪魔の手のように。
時に、宇宙人の手のように。
時に、幼い子のように。
時に、異次元の窓口から覗くように。



これから街のあちこちで、八手の花を見る事が出来る。
そんな季節になって来た。

被災地にとっても、厳しい冬がやってくる。
とまれ、地球環境の異変はおぞましい。
フィリピンを襲った台風なども、それだろう。
風速90メートルなどと、誰が想像するのだろう。
被災された方、とりわけ大切な命を奪われた御霊に哀悼の誠を捧げたい。

いま、この台風30号は、ベトナムを狙っているという。
被害少なかれ、と祈る。







「幼子や八手の花を毬にする」







八手の葉の上に、ほろほろと白い花を零している。
この花には、虫が集まってくる。
とりわけ、蟻も群がる。



命の連環を支えているのだ。



       荒 野人