エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜紅葉

2013年11月30日 | ポエム
正しく、紅葉。
桜の葉が赤く色づいているのである。

遠くから見ると、紅葉そのものである。



とりわけ、白を背景にするとその赤さは際立つ。
これは、光が丘ゴミ焼却場の大煙突である。







「遠く見る桜紅葉の葉裏かな」







葉は、次々と落ちていく。
落ちていくから、その様が愛おしくもあり哀しい。
哀感をそそるのである。

愛する女の、蹴出しの赤のようにも見えてしまうのは辛い。



光を吸収する。
明暗を分ける。



桜紅葉は、遠目からが格段に良い。
妄想も幻想も無い・・・からである。



       荒 野人