エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

柊の花

2013年11月08日 | ポエム
ひいらぎの花が咲いている。
甘い香りである。

芳香と云ってもよかろう。



その香りはただ甘いのでは無く、少なくても梔子よりも洗練された清らかな甘さである。
精製された匂いでは無く、自然に捨象されていって残った匂いであると思うのだ。
言い換えれば「雑味」の排除された匂いである。



柊の花の花言葉は「先見の明」「先見」「歓迎」「用心」「剛直」である。


これなどは「用心」の咲き方である。
じっと、伺っている。
何を伺っているのかは・・・知らない。







「葉の縁の鋭き柊花咲けり」







街を歩けば、柊の棘々の甘さに出会える。
例えようも無い、楽しさであり心弾む所業である。



     荒 野人