エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋夕焼

2013年11月16日 | ポエム
寒い。
ここのところ著しく寒いのである。

穿いてはいけない、パッチを穿いてしまった。
もう手放せない。
いや足放せない。
そこが辛い!

冬隣と云って良い気温が続いている。
冬隣の夕焼けは、淋しい。







「秋夕焼郷愁誘う一人言」







秋夕焼は、何故かしら郷愁を誘うのである。
そこも辛い。

いまは亡き、母や父、そして伯父や伯母。
いま頑張ってくれている、叔母。

血脈に連なる親族が、段々少なくなっていく。
ぼくも、そうした年齢になっている証左でもある。



秋夕焼は、そうした血脈を再確認する赤さである。
だから、淋しいし辛いのである。



秋夕焼の後、薄暮が世界を支配した。
薄暗がりは、禍々(まがまが)しい感覚を覚えさせる。

逢危時、或いは逢魔ヶ時、逢禍時と云う。
危険な時間、魔と逢ってしまう時間、危うい禍に出会ってしまう時間だと古人は言っている。

確かに、そんな雰囲気のある時間帯である。



      荒 野人

追記
今日はこれから、小淵沢に出かける。
からまつの黄葉が綺麗だろうか?
きっと、ナナカマドは真っ赤だろう。
白樺の黄葉はどうだろうか。
温泉に浸り、美味い物でも食ってこようとワクワクしている。