映画「小学校 -それは小さな社会-」を見て来ました。
ロングラン上映のドキュメンタリー映画です。ようやく見に行けました。日本よりフィンランドで人気だとか。1年生と6年生を中心に春夏秋冬1年を通した映画です。何よりも驚いたのが自然なカメラワーク。一体何台カメラを回していたのというくらい、話がスムーズにつながります。新入生当事者目線。保護者目線。用意する学校や先生目線。迎える6年生目線。コロナ禍の学校ってこうだったんだとか、今の小学校ってこうなんだとか色々わかります。1年生の子が2年生になって新しい1年生を迎える練習をする。出来なさや自由さにハラハラしたり、6年生の貫禄に感心したり。一番びっくりしたのは6年生の卒業式。小学生の?袴の女の子もいるしスーツの男の子もいる。フォーマルだ。大学の卒業式みたい。小中高は学生服一択だと思っていました。今はこうなの?親御さん大変です。
おととい行った「20世紀美術の巨匠たち」の作品をふと思い出しました。20世紀美術作品として最後に小野博の「大切なことは小さな声で語られる」という倉敷の小学生の集合写真シリーズがありました。ウォーホールのコカ・コーラの瓶の集合のような無個性の集団を想定していたそうですが、上着こそお揃いですが靴も靴下もまちまち。ズボンやスカートもまちまち。顔もポーズもまちまち。ものすごく各自の個性が出そろった写真になっていました。何か自由過ぎる。いいよね。自分は靴下の色や長さまで決まっていた学校でしたから。