餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

開発と整備が大敵で

2025-02-26 00:16:09 | アート・文化

「鶴の来る町ミュージアム 写実絵画の世界」に行って来ました。
もうリアリズムが進むと写真ですね。でも写真より鮮明というか。深い。鹿児島県出水市にある「鶴の来る町ミュージアム」のコレクションです。写実絵画のコレクションってホキだけかと思っていました。「静物」「人物」「風景」に分かれていました。「静物」好きですね。昔の静物画って色々意味があったのですが、今の静物画はいかにそのままかという気がします。ビニール袋に入ったミニトマト、切って板の上に置いたキャベツ。人物は美人ぞろい。風景は懐かしくなる感じです。日本で鶴が来るというと北海道の丹頂鶴を思い出しますが、出水町に来るのはマナヅルなんですよね。1度行ったことがあります。全体的にグレイなんですが首と頭が白くて目の周りは赤。最後にその鶴が来ている田んぼの風景画がありました。うんうん、こんな感じで集団でいました。中国も韓国も寒いし南に行くかと、鶴のインバウンドです。まあ九州も寒いけど。でも鹿児島いいよね。温泉は熱いし、野菜は美味しいし(絵から離れているぞ)。


裏のない書割の人生

2025-02-25 00:06:32 | アート・文化

「大原美術館 20世紀美術の巨匠たち」を見て来ました。
ウォーホールやリキテンスタインとあったのでポップでキッチュな(意味知らない)展覧会かなと見に行きました。えーと、第一次や第二次大戦とか移民問題とか反ユダヤ主義とかに向き合い、芸術とは何かと考え抜いた真剣な展覧会でした。抽象表現主義、ポップアート、ミニマルアートなど。拍車をかけたのは大量生産、大量消費の資本主義社会。芸術も人間性も消費されていきます。「もしアンディ・ウォーホールのすべてを知りたいのなら(…)表面だけを見てくれたまえ。そこに僕はいる。裏側には何もないんだよ」ウォーホールの言葉です。まずはじっくりと表面から見ようと。
リキテンスタインは好きなので手書きのドットが見られるかなと思ったらシルクスクリーン1枚でした。もっと見たかった。でも「いい夢みろよベイビィ」だったかな男の人が殴られている絵で有名です。芸術が消費されていく時代と戦ったのね。