ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

なぜに休みが金なのだ?

2012年05月07日 | BMW以外のオートバイたち

ゴールデンウィークってバカみたいなネーミングだ、とあらためて思った。

たかが休みの連続が「金」などと、元々は労働こそが「金」ではないのか?

もちろん、経済効果から付いたネーミングだとは思うけど、

ゴールデンタイムとかゴールデンゾーンとか・・・・・・

いずれにせよ、近頃あまりに売上と利益に眼を血走らせるがあまり、

効率化ばかりがもてはやされる。

資本主義社会は悪くないけど、行き過ぎた。

もっとまじめに働き、質素に生きることが今求められている気がする。

50年前、休日は週に1日(土曜は半ドン)、祝日も年に12日。

つまり一般的には年間の休日は64日。

景気が悪いといいながら、休んでばかりで金を使う。

経営者の求めに応じて効率化を求めるあまり、

自分の居場所がなくなる日も近い。

格差社会と云われるけど、資本主義社会とはそういう構造なのだ。

自己主張してるだけではメシは喰えないんだよ。

学校もいいけど、食糧生産の技術を身に付けろ。

お百姓はそろそろ村に帰って、田を耕そう。

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山の上でツツジが咲いていた。(根の上高原)

雲ひとつない真っ青な空にデーンと恵那山。

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木々が芽吹き、風がぬるみ、

そうやって冬から春へ、春から夏へ。

変わらないのは季節の巡りと自然の営み。

ボクはいったい何をしているのか。

ボクはほんとは何をしなくちゃいけないのか。

そんな自問自答を15の時から繰り返して、今年50に成り果てた。

デモってみたことも無く、イデオロギーに惑うことも無く、

大量消費社会で競争ばかりさせられてきた。

昭和世代では出遅れっ子、平成世代では蚊帳の外。

「いい子ね」と云われて、自分もそれに満足していた。

結局それって、どうでもいい子なんだよ。

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人の暮らし、営みについて考えるべき時に来ている、と思う。

このままいくとこの国のGDPはどんどん低下し、

2050年ごろには「とても先進国とは呼べない」レベルになるんだそうな。

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この農村風景(岐阜県岩村)を見ていると、

ボク自身がこの先ここへ戻ることは困難だと感じる。

作物を作る技術がないばかりか、そもそもヘビや虫が怖いのだ。

現代の生産活動は、規模が巨大で、分業化が進んでいる。

それに携わるボクには、そこで何かを生産しているという意識がほとんどない。

本当の意味で責任を取れていないようにも感じるし、

自分で田畑を耕し生産するようなリアルさがまったく実感できない。

いやはや、どうすれば良いのだろうか。

自分の存在が中途半端すぎて見当もつかない。

本当はただ、何かがしっくり来ないだけなんだけど、

そのことで無性に胸が騒ぐし、苛立ちもある。

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展望台へ続く階段の脇にはタンポポが咲き、サクラは青々と葉を茂らせていた。

ボクにできるのは、この世界があまりに美しいと感じることだけ。

地球が造り出したこの世界の最後に、地球はそれを理解できる存在を生んだ。

いやいや、最後だなんておこがましいか?

休みに天気が良いとオートバイで走る。

ひとりでオートバイで走る。

誰もいない山の中や、海浜で風に吹かれて、ただぼんやりと呼吸をする。

結局いつも何もできない。

ずっと昔からボクはそうなのだ。

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銀ジィ(R100RS)のFフォークのオイルシールが劣化して、オイルが噴き出す。

ちょうど車検なので、一緒に直そうと思ったら、

バイク屋の都合で1か月も先になってしまった。

まあ、連休近辺はスケジュールがタイトになりがちなので仕方がないけど、

自分で直せたらなー、と思うわけだ。

仕方なく新参者のダブル(W800SE)にばかり乗ってる。

おかげで慣らしもすっかり終わって、ODOメーターも2000kmを越えた。

ダブル、おもしろい。

猛烈な部分はまったくないけど、操る工夫とか、早く走らせるコツがある。

ちゃんと入力すると、素直に反応する、その一体感がことさら強い。

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