ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

大切なのはいま、それはわかってる

2021年02月10日 | R100Trad (1990) クロ介


浜名湖である

今年は季節の動きが早くて2月の頭というのに

高気圧と低気圧が交互に日本の上を通過していく

春は早そうだ


まだ乗り手の慣らし中だ

以前は一日800kmくらい平気だったのに

走るモチベーションを長く維持できない

すぐ帰りたくなる

でも帰ればまたすぐに走りに出たくなるんだけどね


止むを得ない転職のためモノサスRSを手放してからちょうど1年

ゴールデンウィークのさなかBMWモトラッドディーラーから電話

「ツインショックだけど、いる?」

そうきたかー、の一言ですでに心は決まり

間もなくストラトスシルバーのツインショックRSはやってきた


ツインショックでも後期型なので

持ち味としてはやや薄いものだけど

考え抜かれたバランスを感じさせる完成度は独特で

「銀ジィ」と呼んで大切にしていた


中古車って「出会い」なんだとわかっている

ただこんなにもすべてを忘れられない機械なんて他にあるだろうか



この「黄色いやつ」との出会いも特別だった気がする

最初はノーマルに戻して、可能ならRSのカウルつけたいなと思っていた

ひととおりの整備や調整を終えて走らせると

やっぱりこのエンジンがまだ若くて

30年を経てきた個体にはない調子よさを感じる

これは本当に貴重で他の個体では得難いものだと思う

なのにRS、しかもツインショックへの思いが断ち切れない


緊急事態宣言下でひと気のまばらな日曜のSAで

季節外れのポカポカな太陽に照らされて

ちょっと複雑な(しあわせすぎる)男のまなざしを受ける

黄ィーろいヤツ