アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ダウン~その後

2024年12月31日 | アーバンライフ

人生84年も生きてきて、始めて出くわした激しい眩暈と嘔吐には、心底驚いた。

このまま推移したら、正直どうなってしまうのだろうと心配したが、その後、耳鼻咽喉科病院で診断と治療を受け、1週間を経過してみればその気がまったくなくなり、いつもの自分を取り戻すことが出来た。

処方された薬は、眩暈を軽減する錠剤が2種類と利尿(つまり、中耳内の水たまりを軽減する)作用のある漢方薬「半夏白朮天麻湯」であった。

2種類の錠剤はすでに服用を中止しているが、かなり強い薬だったようで、中止に伴う揺り戻し(禁断症状~悪寒と食欲不振など)が出た。

他方、漢方薬は継続した方が良いとの勧めもあり服用を続けている。

さて、この先どうなるか注視して行きたい。

何か、年の瀬になってバタバタしてご心配をおかけした。
来年は、このようなことのない良い年にしたいと思っている。

 

 

 

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泊原発・廃炉ニュース第50号

2024年12月29日 | ドラミング

 

去る11月15日、札幌高裁にて第5回口頭弁論が開かれました。

主な内容は、下記の通りです。

①能登地震の経験を踏まえ、泊原発においても変動地形学的手法を重視した海底活断層の存在を認定すべきとの第5準備書面を提出した。
②一審被告は、対津波安全性とその前提となる基準津波に関する準備書面を提出した。
③一審原告(在田一則さん)による意見陳述が行われた。

次回の審理は、2025年13月19日午後2時30分からとなりました。大勢の方の傍聴をお願いいたします。

廃炉ニュース50号は、こちらにあります。

 

意見陳述 控訴人 在田一則

在田一則と申します。
2005年3月の定年退職まで北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻において地質学の教育とヒマラヤ・日高山脈の地質学的研究に従事し、現在は一般社団法人北海道自然保護協会の会長を務めております。

ここでは、地質学を学び研究してきた立場から、核エネルギーおよび原子力発電所についての私の考えを述べます。また自然保護から見た原発についても一言触れます。

我が国は、1945年の広島・長崎への原子爆弾投下による凄惨な被曝体験、そして1954年のマーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水素爆弾実験による第五福竜丸乗組員の被曝と二度の放射線被曝を経験しました。

もちろん、その他にも各国の原水爆実験地周辺には多くの放射線被曝者がおりますことは言うまでもありません。そして2011年3月11日には福島第一原子力発電所事故による四度目の被曝と放射能汚染を体験し、その影響は多くの避難民への対応、放射性物質に汚染された膨大な廃棄物の処理問題、汚染水の海洋放出、そして廃炉など、多くの問題が今後も長期間にわたって続きます。

一度の被曝体験は原水爆の実験禁止そして廃止を求める国内外の運動となり、日本原水爆被害者団体協議会は「核兵器使用のタブーの確立」に多大な貢献をしたと認められ、今年度のノーベル平和賞を受賞することになりました。

私が高校に入学した1957年に、茨城県東海村で研究用原子炉の火が灯ったことは、当時のソ連が打ち上げた世界最初の人工衛星スプートニクのニュースとともによく記憶しており、これからは原子力平和利用そして宇宙開発の時代が始まるのだと子供心に実感し、人類の明るい未来を感じたのを覚えております。

核反応によるエネルギーは化学反応によるものとは比べものにはならない莫大なエネルギーです。原子力平和利用つまり原子力発電所では、その核エネルギーを、一瞬に放出する原爆とは異なり、核反応を制御棒で制御して放出するのですから、原子力発電所は複雑な高度に設計された装置(機械)であることがわかります。

私はその後、北大において地質学を学び、日本は地球上最大の大陸であるユーラシア大陸と最大の海洋である太平洋の境界にあること、さらにプレートテクトニクス理論の出現により、日本が世界でもっとも火山や地震が多いことの理由は太平洋ブレートがユーラシア大陸の下に沈み込んでいることにあると学び、また自分の研究からもそうであることを確信しました。

2023年10月30日に、300名余りの地球科学の専門家が、現在日本で進められている高レベル放射性廃棄物の処理問題について、「世界最大級の変動帯の日本に、地層処分の適地はない~現在の地層処分を中止し、開かれた検討機関の設置を~」と題する声明を公表しました。私はその声明の呼びかけ人となりましたが、それは私の地質学研究者としての体験からです。

声明では、2012年9月の日本学術会議の原子力委員長への回答「高レベル放射性廃棄物の処分について」で提案されている「暫定保管および総量管理を柱とした政策枠組みの再構築」に賛同しています。ここでの総量管理とは、放射性廃棄物の量をこれ以上増やさないために、厳しく規制管理することです。つまり、原子力発電所をこれ以上増やさないということです。

この意味でも私は泊原子力発電所の再稼働に強く反対いたします。

最後に現在の私の立場から一言申し上げます。
自然を破壊する要因としては、人間の活動が最大と言えます。しかし、短時間での大規模な目然破壊としては戦争あるいは核実験や原発事故が最大と思います。

自然保護や環境問題においては、「世代内倫理」あるいは「世代間倫理」という言葉があります。原発設置では、原発は幾重にも安全性をはかっているので、安全であると盛んに言われます。そうであるならば、なぜ、自然を破壊する長距離かつ大規模な送電線が不要な大都市の近くに原発を設置しないのでしょうか。その理由はいろいろあるかもしれませんが、私には、これは原発という高度に複雑な機械装置が言われているほど安全ではないことの傍証ではないかと思います。

また、原発が作り出す膨大なエネルギーは大都市が享受し、原発事故などの厄難は原発設置の地方が被ります。これは世代内倫理の例です。また社会学で言われる受益圏と受苦圏の構造とも言えます。このような構造は私が子供の頃にあった、石狩炭田の石炭を享受する首都圏と炭坑事故という悲惨な災害を被る産炭地という構造と相似します世代間倫理は、端的にいうと、材木が必要だからと言って森林を伐採し、未来の世代が必要な分までを切ってしまっても良いのかという問題、つまり未来世代に対する倫理です。

世代間倫理は、環境問題のみならず、いろいろな問題で重要な考え方ですが、原発問題についても言えます。原発が出すいわゆる核廃棄物の処理問題は原発発足の当初から言われていますが、いまだに解決の糸□もありません。我々が享受している(あるいはさせられている)原発の恩恵のツケを未来の人たちに回すことを避けなければならないことは人間の倫理として当然のことと思います。

このように、世代内倫理および世代間倫理の考え方からも、私は泊原子力発電所の再稼働に強く反対いたします。

 

 

 

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厳しい現実

2024年12月29日 | アーバンライフ

厚生年金の男女別平均受給額(月額)です。

厚生年金は、サラリーマンの勤務実態が如実に反映されるため、男女の賃金格差がそのまま現われています。

人数が最も多い受給額は、男性で17~8万円、女性で9~10万円となっています。

これに基礎部分となる国民年金(月額6万円ほど)を足しても、老後を安心して送れる年金額とはなりません。

 

 

 

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今年読んだ本2024

2024年12月28日 | 読書三昧

今年も、良い本にめぐり合うことができ幸せでした。
目の不調は相変わらずで、2~3頁読んではしばらく休むを繰り返す「カメ読」で何とか読み続けています。

 角川歴彦著「人間の証明」
 天童荒太著「青嵐の旅人」
 池井戸潤著「ハヤブサ消防団」
 嶋津輝著「襷がけの二人」(★★)
 黒田志保子著「若冲~ぞうと出合った少年」(★★)
 池井戸潤著「俺たちの箱根駅伝」(★★★)
 松井今朝子著「一場の夢と消え」
 三浦しをん著「きみはポラリス」(★★)
 雫井脩介著「クロコダイル・ティアーズ」
 朝井まかて著「御松茸騒動」(★★★) 

 長嶋 有著「タンノイのエジンバラ」
 稲垣えみ子著「人生はどこでもドア」
 村山由佳著「記憶の歳時記」(★★)
 沢木耕太郎著「旅のつばくろ」(★★)
 稲垣えみ子著「アフロ記者が記者として書いて来たこと。退職したからこそ書けたこと」
 村山由佳著「二人キリ」
 稲垣えみ子著「老後とピアノ」(★★★)
 稲垣えみ子著「寂しい生活」(★★★)
 古谷経衡著「シニア右翼~日本の中高年はなぜ右傾化するのか」(★★★)
 一穂ミチ著「ツミデミック」 

 鈴木エイト著「”山上徹也”とは何者だったのか」
 石原俊著「オーディオ”粋道”入門」
 川越宗一著「パション」(★★★)
 村木嵐著「阿茶」(★★)
 佐高信・望月衣塑子著「この国の危機の正体」
 角田光代著「対岸の彼女」
 吉田秀和著「ベートーヴェン」
 村山由佳著「星々の舟」(★★★)
 桐野夏生著「柔らかな頬」(★★)
 佐藤雅美著「恵比寿屋喜兵衛手控え」 

 北原亜以子著「恋忘れ草」(★★★)
 村木嵐著「まいまいつぶろ」(★★)
 石井妙子著「女帝~小池百合子」(★★★)
 逢坂冬馬著「歌われなかった海賊へ」
 万城目学著「八月の御所グランド」
 遠田潤子著「銀花の蔵」
 高村薫著「マークスの山」(★★★)
 河崎秋子著「ともぐい」(★★)
 九段理恵著「東京都同情塔」
 柚木麻子著「マジカルグランマ」(★★) 

 朝倉かすみ著「平場の月」
 一穂ミチ著「スモールワールズ」
 深緑野分著「スタッフロール」(★★★)
 冲方丁著「骨灰」

以上、纏めると・・・。

①今年読んだのは、直木賞候補作を中心に44冊。
特に印象に残ったのは・・・。

 北原亜以子著「恋忘れ草」(★★★)
 高村薫著「マークスの山」(★★★)
 池井戸潤著「俺たちの箱根駅伝」(★★★)などでした。

北原氏と高村氏の作品は、いずれも受賞作です。

②候補作の場合、やはり受賞作とは何かが違う(足りない)と思うことがしばしばありました。
それは、昨年集中して読んだ受賞作も含め、昨今、小説家の力が一頃に比べ大分異なっている(落ちている)のではないかと懸念する要因ともなっています。

例えば、現在同賞の選考委員を務める高村薫氏の「マークスの山」(1993年上半期第109回受賞作)などを読むと如実に感じさせられます。

③また、今年は、元朝日新聞記者(編集委員)稲垣えみ子氏の著作に出合い、高齢者の身の振り方との関連もあり共感しつつ数冊続けて読みました。

④時事ネタとしては、東京都知事選挙との関連で、石井妙子著「女帝~小池百合子」が圧巻でした。他に、鈴木エイト氏や古谷経衡氏の著作も印象に残りました。 

蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。

  ・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
  ・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
  ・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本  → ★

仮に★三つの本なら、心地よい後読感に浸れること請け合います。

蛇足~「今年は44冊」と相方に言ったら、「私は70冊」と帰って来た。恐れ入りやした。

 

 

 

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何でもランキング~年賀状を出しますか?

2024年12月27日 | ギャラリー

週末の新聞(朝日)雑学版に掲載された何でもランキング。

今週のお題は・・・。

 

 

結果を拝見して、4人に3人は出さないのか~と嘆息した。

勿論、小生も今回の出状をもって「賀状仕舞い」をする旨記して投函したから、来年からは同類となる。

昔、現役時代には、同じ職場の上司や同僚にさえ出状していたから、時代の変化に瞠目する。

年賀状の効能としては、日頃、音信不通の間柄にある知人の動静をそれとなく知るという点で有益ではある。

ただ、郵便料金の大幅値上げに直面すれば、そんな悠長なことも言ってはいられない事態ではある。

 

 

 

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確率70%

2024年12月26日 | アーバンライフ

過日、近所の耳鼻咽喉科を受診し、種々の検査や問診を受けた結果、担当医は、しかと断定できないが70%の確率で「メニエール病」だろうとのことであった。

つまり、内耳に存在する「内リンパ腔」が何らかの原因で肥大化し平衡感覚に異常を来たす病気で、グルグル眩暈(めまい)が発生して身体のバランスを制御できなくなり、激しい嘔吐を繰り返すと。

幸い、この病気は、症状が出ても数時間で解消し命に別状はない由。

結果、眩暈を軽減する錠剤2種類と利尿剤としての漢方薬「半夏白朮天麻湯エキス」を処方するので、これらを服用して様子をみようということになった。

その後、薬の服用を続け1週間となるが、眩暈や嘔吐は発生していない。

 

 

 

 

 

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角川歴彦著「人間の証明」

2024年12月25日 | 読書三昧

 

リトルモア社刊 133頁

角川歴彦(つぐひこ)氏は、東京五輪のスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で逮捕・拘留されたKADOKAWA社の会長だった人。

本書によれば、事は本人の知らないところで進行したが、地検特捜部は(同氏を)黒と認定して自白を強要。拘留は、226日間にも及んだ。

同氏は、高齢(逮捕時79歳)で且つ、心臓に持病を抱えていて生死を彷徨う場面もあった由。

5回目の請求の末ようやく保釈されたが、こうした「人質司法」を決して許さず、刑事事件として(司法を相手に)戦いを挑むことになった。

 

 

 

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新着ジュウタン~飯森範親「ハイドン:交響曲第101番”時計”」

2024年12月24日 | 音楽三昧

 

飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団によるハイドンの番号付交響曲104曲を演奏・録音するプロジェクト。

このドーナツは、シリーズ2番目のリリースだが、その精緻で豊かなサウンドは特筆に値する。言わば、ハイドンの交響曲を見直す契機となった。

音源は、ミュージックバードのエアーチェック版。

収録曲 ハイドン

 交響曲第14番イ長調 Hob.I:14
 交響曲第77番変ロ長調 Hob.I:77
 交響曲第101番ニ長調 Hob.I:101「時計」

演奏

 日本センチュリー交響楽団
 飯森範親(指揮)

録音 2015年9月 大阪、いずみホール Octavia Exton OVCL0063

 

 

 

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生活に不安感じる

2024年12月23日 | ドラミング

 

内閣府の調査によると、生活に悩みや不安を感じている、どちらかと言えば感じていると回答した人が78%にものぼったことがわかったと言う。これは81年に調査を始めて最多となった。

それだけ、昨今の物価高や高齢化に直面していると言うことだろう。

記事は、21日付けしんぶん赤旗から転載しました。

 

 

 

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はしご

2024年12月22日 | アーバンライフ

この歳(84歳)になって始めて、1日に2つの病院を掛け持ち受診する羽目に陥った。

一つは、先の”眩暈と嘔吐”の原因を探るべく「耳鼻咽喉科」へ予約を入れたら、「早い方が良い」とのことで、翌日の出頭命令が下ったこと。

二つは、2週間ほど前に左上奥歯の詰め物が外れたので、治療を依頼してあった歯科の受診日がその日であったこと。

ということで、午前中に耳鼻咽喉科、午後に歯科という具合に診察の「はしご」となった。

つくづくと、我ながら「歳は取りたくないね~」と思わずため息が出た。

 

 

 

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