この冬も大雪なのか。日本気象協会の「3か月予報」(今月24日発表)によると、「12月は平年に比べ曇りや雨または雪の日が多いでしょう」とある。さらに、同協会の気象予報士は「12月になると、冬型の気圧配置が強まる時期がありそうです。特に初冬期は海面水温が相対的に高く、上空に強い寒気が南下すると雪雲が急速に発達するでしょう。シーズン最初から局地的な短時間強雪に注意して下さい」と呼びかけている。
解説によると、日本近海の2023年までのおよそ100年間にわたる秋(10-12月)の海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.45℃/100年となる。これを海域別に見ると、日本海中部が+2.21度、日本海南西部は+1.77度となっている。つまり、日本海中部や日本海南西部の海面水温の上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率のおよそ2〜3倍と大きくなっている。大陸で冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が日本海に南下すると、雪雲が急激に発達し、局地的な短時間強雪になりやすい。12月の大雪は過去3年間続いている。2023年12月22日には北陸に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表され、輪島では24時間の降雪量が53㌢と12月の観測史上1位を更新する短時間強雪となった。
去年のブログでもこの大雪のことを記している。「雪による被害が出ているのは能登地方だ。半島尖端部にある輪島市や珠洲市ではきょう午前で50㌢余りの積雪となっている。大雪で倒れた木や電柱が道を塞ぎ、車で行き来できなくなっており、180世帯が孤立化した。また、停電が2200戸余り、凍結による断水なども起きている。地元紙のきょうの朝夕刊によると=写真=、道路での倒木の撤去に時間がかかるため復旧の見通しは立っていないところもあり、輪島市などではまだ170世帯余りの孤立状態が続いている。同市は要望に応じ、食糧や毛布といった救援物資を届けている。停電などは一部復旧したものの、2100戸で停電が続いている」(2023年12月23日付、写真も)
輪島市と珠洲市など能登は大雪に見舞われ、その後10日目の元日に最大震度7の能登半島地震があった。大雪、地震、大雨と自然猛威が続いて来た。大雪はこの冬も繰り返すのか。
⇒27日(金)朝・金沢の天気 くもり時々はれ