長年の懸案事項であった高架橋脚の取替え作業を行いました。曲線区間で、この部分だけ勾配がややきついため、よく特定の車両や長編成が立ち往生することがあり、弊社最大の難所と化しておりました。問題が生じるたびに「場当たり的な対応」に終始してきましたが、思い切って根本的に修繕することにしました。
問題の高架橋
TOMIXの複線カーブレールを用いていたため、それにあわせて高架橋も複線勾配橋脚セットを使っていましたが、この区間における勾配には不向きと考え、思い切って複線PC橋脚を使ってみることにしました。
今回用いた複線PC橋脚
この場所に使っていた複線勾配橋脚セットの高さは「D7*」ですが、複線PC橋脚には「DL*」に相当する高さのものしか販売されておりません。そこで、複線PC橋脚の高さを「D7」相当に加工しました。
ご存じかと思われますが、複線PC橋脚には薄い線・目安線が何本か引かれていますので、これを利用して低い高さの橋脚を作ります。
橋脚に記された目安線
「D7」の高さになるよう、この線を頼りにニッパで切り刻んでいきます。適当に切り落としたら、切断面をヤスリで仕上げました。ぴったり一致しませんが、概ね同じ高さになったら完成としました。
加工の様子
「D7」相当化した複線PC橋脚 複線勾配橋脚セット「D7」との比較
早速「D7」化した複線PC橋脚をレイアウトに仮設し、各種車両を走らせて登坂できるかどうか試してみました。問題ない位置を見極めて、レイアウトに固定します。台座取り付け部も切断してしまいましたので - 接着剤で台座に貼り付ける方法もありますが - 木工用ボンドを使って、地面に直接貼り付けます。これで一日養生させれば大丈夫でしょう。
レイアウトへの固定
単線用のPC水平橋脚にも同じような目安線が入っていますので、同様に任意の高さへ調整できるかと思われます。
*:橋脚には「7」、「10」との刻印がありますが、本報ではTOMIX総合ガイドに従い「D7」、「DL」で表記しました。
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