さて、恒例の生物学・数学・物理学マニアのコアなネタだけど、今回ばかりは刮目して読んでほしい。
きっかけは、ふと思いつきでむしった、この名もない草。
こいつをおともに、いつものように公園で弁当をいただきつつ(with alcohol)、考察、思索にふけってたのだ。
見よ、この美しきたたずまいを。
規則正しく、バランスよろしく葉を配置し、天空に向けて日光を求める正しき姿勢。
真上から見てみた。
ここには、このブログで何度も解説したように、自然の法則が働いてるのだ。
すなわち、フィボナッチ数列と、黄金比が。
この中央に密集したスポーク状の枝の角度を見ればわかるが、彼らは「絶対に重ならないように葉を開きたい」という遺伝子に支配されてる。
要するに、どの葉っぱも日光に向けて開くからには、いちばん多くの光量を得たいわけだ。
そうしてたどりついた数学的境地が・・・
137,5度なのだ〜!
葉を、連続する二枚残しでむしってみたのだが、これを見つけて、ひとり驚愕してしまった。
興奮が抑えきれず、写真をコピって分度器で測ってみた。
すると、ほんとにぴったし、137,5度だった!
これのなにがすごいって、この角度は、完全円360度を黄金比(=1:1,618・・・)に分割した、すなわち、黄金角なのだ!
ひまわりもまた、隣り合う種を137,5度に配置して、最も効率よく(すなわち、すき間なく)多くの種を面積内におさめる。
これ以外の角度で、丸いスペースにぎっしりと種を敷き詰めることは不可能なのだ。
ちなみに、この種の並びがつくる様々な数と曲線にフィボナッチ数列が現れ、種の列が描くのと同様のフィボナッチ巻き巻きは、このブログ2コマ目のぺんぺん草上にも現れてる(松ぼっくりのようならせん)。
公園でダラダラ飲んでても、いつもいつも新しい発見がある。
この樹だって・・・
この枝葉だって、ある法則に基づいて伸びてるのだ。
寝そべって見上げてるだけでも、冒険だよ・・・
そういう知性の旅を、自然はさせてくれるんだった。
あ、また新しい発見!
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園