月曜日の金環日食が見えていた時間帯に放送中の民放TV番組を2本録画してまして、
それらを今ごろになって見てみました。結構盛り上がってたんですねー。
都心では意外と雲越しに見えたようで、ちょっと驚きました。
その一方で富士山頂からの撮影を狙っていたP社の部隊は厚い雲に阻まれたらしく、
残念な結果となりました。日本最高地点なら晴れると期待してたんですけどねぇ。
個人的には撮影候補地として富士山須走口五合目も考えていたんですが、
ネット上で調べると、どうやら日食の時間帯は雨降りだったみたいです。
熱心な天文ファンの中には、晴れ間を求めて出掛けた人も多かったと思いますけど、
気まぐれな天候に翻弄されて、悲喜交々って感じだったのではないでしょうか。
実はfornax8も、どこで見るかギリギリまで悩みました。
20日夜におけるGPV予報では、朝7時の雲量分布予想はこんな状況でした↓
精度が疑わしいものの、埼玉北部,群馬南部,山梨北部付近で晴れ間が出るとの予想。
一方、通常のメッシュ予報では群馬・栃木両県の北部や長野全域で晴れる予報↓
んー、両者を比較すると、ちょっと相反する予想になってる気もします。
でもまぁ、総合的にみると、北へ向かうのが吉というのは確かな感じ。
ということで、とりあえず関越道で群馬県の藤岡あたりまで行ってみて、
空模様を見ながら、その近辺で適地を探すか、もしくはさらに北か、あるいは西か東か、
最終的に向かう方向を決めようと考えて、20日の23時半ごろに出撃しました。
で、25時過ぎに藤岡JCTから上信越道に入った先にある甘楽PAに到着。
某天気予報サイトAによると、この時間帯は既に晴れてるはず↓
でも実際に夜空を見上げても星など全く見えず、ベタ曇りという状況でした。
別な天気予報サイトBでは曇りの予想↓
どうやらこっちの方が信頼性が高そう。
そこで予報サイトBを信じて、日食の時間帯に晴天が予想される場所を調べたところ、
西の方が晴れる可能性が高いらしいので、そのまま上信越道で長野方面へ向かいました。
すると横川SAの辺りから星がちらほら見え始め、さらに西の空には大きな晴天域が
広がっている模様。これは期待できると思い、迷うことなく西へクルマを飛ばします。
そういえば、この先の東御~上田付近に金環食の北限界線が通っていたような・・・
佐久平PAで再び休憩したところで確認してみると、こういうことでした↓
(青い線が北限界線)
こりゃスリリングな「かすり日食」狙いかぁー、などと考えたものの土地勘が全く無く、
時間は十分にあるとはいえ、これから適地を探すのはちょっとリスクが大きい気もします。
そこで思い浮かんだのが、以前から星撮りでも馴染みのある八千穂高原でした。
そこなら佐久ICで上信越道を降りて1時間もかからないので、まずは行ってみることに。
現地到着は26時半ぐらい。雲量は多めでしたが、南西の空には天の川が覗いてます。
東は雲がびっしり。でも、西から天気が変わっていくとすれば、これから晴れる可能性は
十分にあると踏んで、ここに陣を張ろうと決意。それが吉と出るか凶と出るか、
微妙な空模様の中、超望遠レンズ用の架台として積込んできた赤道儀を組上げました。
その時点では北極星も見えており、正確な極軸合せも可能という美味しい状況で、
メインの撮影機材での迎撃準備が整いました。これでほぼ腹をくくった格好です。
(つづく)
コメント
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
- 宮ちゃんNO1 [2012年5月25日 20:28]
- こんばんは~ 宮ちゃんで~す!
やはり・・・綺麗な写真を撮る為の苦労話・裏話は有るものデスね~
しかし・・・コレだけのデータを冷静に分析して
場所を決めるのも凄い事デスね!
やはり最後は・・・腹を括っての行動でしたか~ - fornax8 [2012年5月25日 21:03]
- 宮ちゃんNO1さん、今日もコメントありがとうございます。
前夜の天気予報は、あまりにも情報が錯綜してまして、
何を信じていいものやら、疑心暗鬼になりましたよ。
結局、ここまで遠出しなくても見えたらしいんですけど、
曇っている場所にわざわざ出掛けたなんてことにならなくて
ホントに良かったと、今更ながら胸をなでおろしてます。 - mashさん [2012年5月26日 17:28]
- fornax8さん、再びこんにちわ。
念入りに情報チェックされるなど大変な苦労をされての日食迎撃作戦ですね。
長野の八千穂高原でしたか、晴れを信じての作戦行動お疲れさまでした。 - fornax8 [2012年5月26日 18:41]
- mashさん、コメント三連投、どうもありがとうございます。
物好きなオタク記事にお付き合いいただき、恐れ多いです。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある」って感じでやってました。
こんな所まで来る人はさすがにいないだろうと思ってたら、
お二人ほどいらっしゃいまして、ちょっとびっくりでした。