6/7(金)の深夜にCMOSカメラで3つの球状星団を撮影してました。それらの画像がこちら。
【 M4(さそり座)】
【 M5(へび座)】
【 M13(ヘルクレス座)】
共通撮影データは次のとおりです。
ZWO ASI585MC+タカハシε-180EDC,F2.8,Gain60・180・300,STARRY NIGHTフィルター,
総露出時間30分(各Gainで2分×5フレーム,全15フレーム加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,静岡県西伊豆町にて
いずれもメシエ天体ということで比較的明るく、小型双眼鏡でも存在確認できる対象です。
Wikipedia(英語版)によると、それぞれの光度,視直径,集中度,地球からの距離は次のとおり。
M4 :5.6等,26',Ⅸ, 6033光年
M5 :5.6等,23',Ⅴ,24500光年
M13:5.8等,20',Ⅴ,22200光年
3天体の光度はほぼ同じ。視直径は若干差があるようです。集中度は星の密集具合に関する分類で、
全部で12段階のクラス分けがあってローマ数字Ⅰ(最も密)~ⅩⅡ(最も疎)で表記されるのですが、
M5とM13が同じⅤ(概ね中程度)、比較的近距離にあるM4だけⅨ(疎らな方)となってます。
それらを踏まえて3画像をトリミングして横に並べると・・・
左からM4,M5,M13と並べてますが、相違が分かりやすいかと思います。
光度についてはデータ上で僅かに暗いM13が一番明るく写っている印象です。
実際に双眼鏡を使って眼視で見た際の印象もM13が最も見やすかったりします。
視直径はデータとは裏腹にM5が一番小さいような気がします。M4が大きいというのは頷けます。
集中度はM4がやはり明らかに疎らですね。M5とM13が同じⅤというのはちょっと微妙な感じです。
ちなみにM13は北天最美の球状星団と言われており、口径20cm以上の望遠鏡を用いて高倍率で見ると
無数の星が粒状に分解し、迫力のある見事な眺めを堪能できます。
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