みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

長崎旅行写真集・30 (島原城夜景)

2007年04月25日 19時49分19秒 | 気ままにお出かけ
castle01.jpg: ライトアップされた島原城
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.5, SS=1/8s), 0.0EV (Matrix metering), ISO400, WB=Sunny (+0), f=62mm (35mm-equivalent: 93mm)

夜になると島原城がライトアップされます。5層の天守閣は、白土湖 (しらちこ) をはじめ、島原のあちこちから見ることができます。

この城を建設するために民衆に過酷な年貢が課せられ、それが島原の乱につながったという、いわく付きの城です。

しかし、文字どおり民衆の身を削って建設された壮麗な城も、明治になって藩 (はん) 政が廃止されると、みるみるうちに荒れていきました。

今でこそ天守閣や櫓 (やぐら) が復元されて資料館として活用されていますが、一時期にせよ荒れ果てたとは何とももったいないことです。いつの世も権力は民衆の犠牲を省みないものなのでしょう。

statn027.jpg: 島原駅の駅舎
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=2.8, SS=1/6s), -0.7EV (Matrix metering), ISO800, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

島原駅の駅舎も城郭建築の様式を取り入れています。きっと島原城を模したものでしょう。バス停の屋根もしゃれています。



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長崎旅行写真集・29 (昭和モノクローム)

2007年04月24日 23時22分17秒 | 光と空間
architecture076BW.jpg: しまばら湧水館の台所
しまばら湧水館 (ゆうすいかん) でノスタルジックな雰囲気の写真を撮ったので、白黒写真にしてみました。京都で撮った写真を白黒にして楽しんで以来、白黒写真もいいな、と思っています。

白黒写真にすると、光と影がはっきりと描き出されます。

architecture073BW.jpg: しまばら湧水館の廊下

カラー写真と白黒写真は光のとらえ方が全然違う気がします。

白黒写真の場合は、明暗の差がはっきりして (明るい部分が白っぽく、暗い部分が黒っぽく写って) いたほうが見栄えがします。一方、カラー写真の場合は、明暗の差がはっきりしていなくても、ぽわっと広がる中間部の色調を楽しむことができます。あくまで私個人の好みですが。

architecture075BW.jpg: しまばら湧水館の一室

そのため、白黒写真を楽しみたい場合は、最初から白黒にするつもりで撮る必要があります。長崎旅行中に撮った写真はすべてカラーのつもりで撮ってきたので、白黒写真にするのは少々強引ですが、たわむれに白黒にしてみました。2枚目と3枚目の写真については、暗めの部分をさらに暗くしてコントラストを上げた後にグレースケール化しています。

もともと明暗の差が顕著な写真は、特に明暗を調整しなくても白黒写真として楽しめます。1枚目の写真は、元のカラー写真をいじらずにグレースケール化しました。比べてみると、1枚目の写真はカラーより白黒のほうが味わいがあります。

元のカラー写真はこちら。リンクをクリックすると別ウィンドウが開きます。カラー版と白黒版を比べてみてね。




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長崎旅行写真集・28 (昭和の台所)

2007年04月23日 19時20分38秒 | 光と空間
architecture076.jpg: しまばら湧水館の台所
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W) and LEE Graduated ND 0.6 Soft filter, Manual exposure (F=2.8, SS=1/20s), ISO320, WB=Sunny (-1), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

しまばら湧水館 (ゆうすいかん) には台所も残されています。

台所には小ぶりの流し台が置かれています。流し台は、シンクの下が収納になっているような現代的な流し台ではなく、木の机にステンレスの板を張って水が染み込まないようにしただけの作りです。幅は狭く、現代のシステムキッチンの半分しかありません。

戸棚も、表面に化粧板を張らずに木目をそのまま残しています。

ガラスの乳白色とステンレスの銀色、木の茶色だけが占める部屋。

昔は、こんな部屋で料理を作っていたのでしょう。規則正しくまな板をたたく包丁の音が聞こえてきそうです。

flower074A.jpg: しまばら湧水館に生けられていた花
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.8, SS=1/50s), 0.0EV (Matrix metering), ISO500, WB=Sunny (-1), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

色に乏しい部屋の中に、赤い花が一輪。



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長崎旅行写真集・27 (木の家に包まれ)

2007年04月22日 22時31分47秒 | 光と空間
architecture073.jpg: しまばら湧水館の廊下
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.3, SS=1/25s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm), Rotated clockwise

島原には古い家が数多く残っています。しまばら湧水館 (ゆうすいかん) もそのひとつ。湧水館は昭和初期の民家で、現在では一部が改造され、無料の休憩所として開放されています。

建物は中央に和室を配し、南側と北側を板敷きの廊下で挟む、昔ながらの間取りです。

座敷には大きな座卓が置かれ、ゆっくりとくつろぐことができます。

architecture074.jpg: しまばら湧水館の一室
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W) and LEE Graduated ND 0.6 Soft filter, Programmed AE (F=4.0, SS=1/60s), +0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

湧水館の一番奥には四畳半の部屋があります。

天井は山形に盛り上がった舟底 (ふなぞこ) 天井。峰に当たる部分には丸太が1本、まっすぐに通っています。わずか四畳半の部屋ですが、広々とした高さを感じます。

部屋にはすっきりとした緊張感と品格が漂い、思わず背筋が伸びます。

architecture075.jpg: しまばら湧水館の一室
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.5, SS=1/50s), +0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

部屋の片隅にはにじり口のような小さな窓が開けられ、すりガラスがはめ込まれています。すりガラスを通った乳白色の光は、飴のようなとろみを帯びて畳の上を転がり、にじむように足元に広がります。

この窓は茶室を模した明かり取りでしょうか。ひょっとすると、昔は茶室だったのかもしれません。

聞くところでは、この湧水館は島原市が買い上げて地元の人が管理しているんだとか。島原の古い家は、町の景観を保とうとする地元の人の強い意識によって支えられているのでしょう。



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長崎旅行写真集・26 (宙を舞う鯉)

2007年04月21日 23時33分35秒 | 気ままにお出かけ
water010.jpg: 速魚川 (はやめがわ) の湧き水
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=10, SS=1/400s), -0.7EV (Matrix metering), ISO500, WB=Sunny (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

島原は、至るところから清水がわいています。わき出る水は雲仙岳からの伏流水。飲める泉もたくさんあります。

島原の町を歩くときは、コンビニなんかで飲み物を買わずに、空の水筒を用意しようね。

water011.jpg: 萬 (よろず) の泉
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=5.6, SS=1/80s), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

アーケードの入り口、天井画の下にあるのは萬 (よろず) の泉。島原滞在中は、萬の泉をペットボトルにくんで持ち歩きました。

fish0000.jpg: しまばら水屋敷の池を泳ぐ鯉
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=5.0, SS=1/100s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

泉は民家の庭先にもわき出ています。こちらは しまばら水屋敷。かつての豪商が明治5 (1872) 年に建てた家です。水屋敷の名前のとおり、わき水から生まれた大きな池があり、鯉 (こい) が放されています。

池の底からわき出す水は澄み切り、鯉が空中を泳いでいるかのようです。

何かがギラリと光って、現実に引き戻されました。

光ったのは水面。日の光が反射しなければ池が水をたたえていることも忘れてしまいます。

緑濃い庭を眺めながら、かんざらしで一服。



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