浪漫飛行への誘(いざな)い

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年下の有名人が次々に旅立つ~「老少不定」無常の世界

2024年01月13日 05時36分58秒 | 宗教

 

年始になって、歌手の八代亜紀さん(73才)の突然の訃報に驚いた。紅白に出ていないなと思っていたが、その時はもう旅立っていたというから、ビックリした。最近は、自分より若い人が先に旅立っていくところを目の当たりにすることが多いので、ショックである。歌手では、八代さんの他に2023年だけで、西郷輝彦さん(75才)、坂本龍一さん(71才)、谷村新司さん(74才)、もんたよしのりさん(72才)、KANさん(61才)、大橋純子さん(73才)、ザ・リリーズ妹(62才)等々、知っている人ばかりである。

訃報に接するたびに、自分ももうそういう年になってしまったとひしと感じる。15世紀室町時代に、浄土真宗の布教に努めた蓮如上人の教えで、「老少不定(ろうしょうふじょう)」という言葉があるが、死を迎える時は年令順ではないということ、即ち、人間の寿命はわからないもので、老人が先に死に、若者が後から死ぬとは限らないということを意味する。まさにそんな思いである。お正月から能登半島大地震、羽田空港衝突事故と続き、多くの命が奪われているが、まさに「老少不定」で、年令に関係なく、死が訪れるという無常観に襲われる。今では、100才以上の人が全国で9万人以上もいる一方、大地震では、多くの子供や若者の命も奪われていると思われるから心が痛む。

 

「老少不定」の教えについて: https://www.youtube.com/watch?v=zMCSbtlk7S0

 

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ブッダの教えを例え話で説く「人生の目的」を読んでみた

2023年12月20日 15時52分02秒 | 宗教

 

親鸞聖人の教えを説く親鸞会関連の1万年堂出版が今年発刊した最新の書籍である「人生の目的」を図書館で予約していたが、やっと順番が回ってきて、読むことができた。親鸞会の教祖である高森顕徹氏のご子息である高森光晴氏と大見滋紀氏の共著で、先の「歎異抄ってなんだろう」の続編ともいえる。トルストイが衝撃を受けたブッダの寓話から始まる。本の随所に描かれている茂木ヒデキチという墨絵アーティストの絵がやたら目を引く。特に、本の表紙にも描かれている追いかけてくる獰猛なトラはあまりに強烈であり、本を読んでいくと、このトラは、無常(死)のことであり、追いかけてくるとは突然襲ってくることを表しているというからゾッとする。蓮如上人の「白骨の御文章」そのもので、「朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり」の世界である。ブッダの例え話ということであるが、本の前半は、「広野に散らばる白骨に驚く旅人」とか「死は突然背後から襲ってくる」とか「いつまでも他人の葬式ばかりではない」とか恐ろしい話ばかりで読みたくなくなるほどである。

トラに出くわした旅人は、断崖上の松の木に登ろうとしたが、トラは木登りが得意なことに気づき断念した。「松の木」に例えられたのは、日頃頼りにしている家族や財産、お金や健康、能力や社会的地位などという。どれも生きていくには大事で必要なものであるが、どんなに恵まれていても、トラ(死)から逃れることはできないのである。また、松の木の太い下枝から絶壁に垂れ下がっている藤ヅルを発見し、それにすがってスルスルと滑り下りたが、ブッダは、短い我々の寿命をその藤ヅルに例えている。いつ切れるかわからないが、必ず切れる時が来るという。藤ヅルのお蔭で助かったと思いきや、ぶら下がっている足下には、怒涛逆巻く深海が広がり、そこに青と赤と黒の三匹の毒竜が口を開けて旅人が落ちてくるのを待ち構えているのを見た。旅人が頭上を見ると白と黒のネズミが藤ヅルを交互にかじっていることに気づいたが、ネズミを追い払おうとしてツルを揺さぶったところ、ボタボタと美味しいハチミツが落ちてきた。旅人は、迫り来る危機を忘れ、落ちて来るより多くのハチミツを舐めて愉しむことに心を奪われる。

白と黒のネズミとは、白のネズミは昼、黒のネズミは夜を例えており、昼と夜が交互に命を縮めているという。三匹の毒竜とは、我々の心の中にある毒を持つ三つの煩悩を例えているという。三毒の煩悩とは、「欲」「怒り」「愚痴」である。色でいうと、「欲」が青い毒竜、「怒」が、赤い毒竜、「愚痴」が黒の毒竜である。「限りなき欲に振り回されて苦しんでいる」「欲望が妨げられると怒りの炎が燃え上がる」「人をねたんだり、うらんだりする醜い心」である。落ちてきた五滴のハチミツは、食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲であり、魔力があるという。また、ブッダが一貫して説かれた根幹の教えは、「因果の道理」で、「善因善果」「悪因悪果」「自因自果」の道理であり、「自分のやった善行は自分に善果を生みだし、自分のやった悪行は自身に悪果を生みだす」のである。

最終章では、絶望の闇を破る光ありということで、細い藤ヅルにぶら下がりながら、ハチミツに心を奪われている旅人を救うには、どうしたらいいかの対処法についてブッダは、「一向専念 無量寿仏」が最も肝心であると説かれている。「無量寿仏」とは、「阿弥陀仏」のことで、それを一途に念じなさいという教えである。ブッダと阿弥陀仏は、全く別の仏で、阿弥陀仏は、宇宙に存在する唯一の仏だが、地球上で唯一人仏のさとりを開かれたのがブッダであり、阿弥陀仏はブッダの師匠あるともいえる。阿弥陀仏は、「どんな人でも、生存中に、後生の一大事を解決し、絶対の幸福に救い、必ず極楽浄土へ往ける身にさせる」と誓っている。その誓約を果たせる力がある「南無阿弥陀仏」の六字の名号を創ったという。この本を読んでも、よくわからないが、ひとまず、「南無阿弥陀仏」と念じてみよう。

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秋の千躰荒神祭が開かれる

2023年11月28日 13時17分08秒 | 宗教

 

我が家から徒歩3分のところにある海雲寺は、鎌倉中期の1251年に海晏寺(臨済宗)の一塔頭として開かれ、1596年に曹洞宗に改められ独立。「江戸六地蔵」や「洋行帰りの梵鐘」で有名な品川寺の隣に位置する。荒神堂に祀られている千躰荒神は江戸時代よりかまどの神様、台所の守護神として多くの人々から信仰されている。江戸時代には火事が多かったが、不思議とこの海雲寺あたりで火の手がブロックされていたと伝えられる。荒神さまは、火と水を守る“台所”の神。台所に祀ると、一切の災難を除き、衣食住に困らないとされる。

毎年3月と11月の27、28日(曜日に関係なく)に行われる江戸時代から続く千躰荒神祭では、千躰荒神王が御開帳となり、荒神堂の中で一日中護摩が炊かれ、お札が授与される。普段は、荒神堂の入口部分しか入れないが、お祭りの時は、中まで入れるので、千躰荒神様にお参りすることができる。この日は、お寺周辺の旧東海道沿いに露店が軒を連ねる。今年は数が少ない印象だったが、お好み焼き、タコ焼き、焼き栗、唐辛子、ナッツ等いろいろな露天が出ていた。お釜の形をした「釜おこし」が名物である。品川宿では、このようなお祭りやイベントが頻繁に行われ、その都度いろいろな露店が軒を連ねるので、江戸情緒あふれる街並みとなる。いろいろなお店を見ていると不思議と心が落ち着く。こんな江戸風情が残る品川宿界隈が好きだ。

 

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先祖代々の永代供養納骨堂への納骨

2023年11月19日 21時33分36秒 | 宗教

 

先に富山県の砺波にある先祖代々のお墓の墓じまいを行ったが、19日に我が家から1分のところにある天妙国寺の永代供養納骨堂に代々の骨を整理し、納骨した。親族関係の7人が立ち合い、お寺の住職による納骨のお経をあげてもらった。このお寺の宗派は、顕本法華宗で、日蓮宗に属するので、お経は、「南無妙法蓮華経」である。実家の宗派は、浄土真宗なので、「南無阿弥陀仏」であるが、納骨堂は宗派を問わないということから、我が家の目の前にある寺院の納骨堂を選んだものである。今からお墓の購入は無意味なので、納骨堂が正解と思い、田舎の墓じまいにあたって、自分達の納骨堂と同じところを選んだものである。この寺院は、1285年創建で、徳川家ゆかりの大きな寺院で、往時は、五重塔もあったが、1702年に焼失し、今は塔の礎石だけが残り、境内に展示されている。歌舞伎で有名な斬られ与三郎とお富のお墓や浪曲界の巨匠、桃中軒雲右衛門のお墓もある。お墓参りに遠くまで出かけるような時代ではないので、家から1分のところにお参りのできる納骨堂があることは、大変便利であり、自分達のお墓もそこを選んだのは、それが一番大きなポイントであった。それに歴史ある寺院であることも魅力的であったので、あまり迷わず永代の住処としたものである。

 

   往時のお寺の風景(五重塔が描かれている)

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「死んだらどうなるか」が書かれている~「往生要集」

2023年06月08日 05時45分56秒 | 宗教

久しぶりに菊谷隆太さんの「仏教に学ぶ幸福論」覗いてみたら、「死後の世界」が説かれている仏教の本である恵信僧都による「往生要集」のことを紹介していて、興味深く聞き入った。「往生要集」や「源信(恵心)僧都」の名前だけは、日本史の学習で耳にしていたが、内容は全く理解していなかった。

源信僧都は、約1000年前の平安時代中期の天台宗の僧で、親鸞が尊敬するインド、中国、日本の七高僧の一人である。彼は、優秀で学才に恵まれ、比叡山でも頭角を現し、15,6才の頃、時の村上天皇に仏教の講義を行うなど重用され、僧都という位やたくさんのご褒美を与えられた。ある時、彼はその下賜された褒美の品を故郷の母に送ったところ、母は、源信を諫める和歌を添えてその品物を送り返したというエピソードが紹介されていた。その時の和歌は、「後の世を渡す橋とぞ思いしに 世渡る僧となるぞ悲しき」とあり、ショック受けた源信は改心し、宝物を焼き払い、名誉も地位も投げ捨てて、仏道修行の励んだという。

愚者と智者に違いについても、蓮如上人の「御文章」を引用して、明確に解説してくれている。「八万の法蔵を知るというとも、後世を知らざる人を愚者とす。たとい、一文不知の尼入道なりというとも、後世を知るを智者とす、といえり」(御文章)まさに、「愚者」というのは、後世を知らない人、行く先の暗い人をいい、「智者」というのは、後世を知る人、100%の行く先が明るい人を言うそうである。この後世を知る人のことを「入正定聚」という。正定聚(絶対の幸福)に入った人ということである。親鸞聖人は「現生十種の益(現在生きている時に十の幸せを得られる)」のメインの幸せである「総益」の中の10番目に桁違いに大事な「入正定聚の益」を入れているという。源信が法然や親鸞に多大な影響を与えたと僧であったということも初めて知った。源信の往生要集は中国でもたくさん読まれ高く評価されて、中国では「小釈迦」とも呼ばれていたようである。


「死後の世界」が説かれている~仏教に学ぶ幸福論(15分): https://youtu.be/BOVOfcXJBsM


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仏教版 70代からの人との接し方

2023年05月21日 07時48分02秒 | 宗教

久しぶりに菊谷隆太氏による「仏教に学ぶ幸福論」のユーチューブを見た。「70代からの人との接し方」というタイトルが目に留まったからである。菊谷氏は、親鸞会の講師として普及活動の一環で為になる講話をほとんど毎日ユーチューブにして発信されているが、消化不良を起こしそうなので、最近は、意図的に頻繁には見ないようにしている。講話を通じ、親鸞会へ勧誘しているのではとの批判もあるが、一線さえ引いていれば、そんなことはあまり重要な事ではないように思える。毎日発信とは頭が下がる思いであるが、聴いていて為になる話がほとんどであることは間違いない。

「70代からの人の接し方」は、まさに自分にあてはまる内容であり、身が引きしまる思いである。我々年金世代を支える若者は、1960年代は、「神輿型」「胴上げ型」、2015年頃からは「騎馬戦型」、2030年頃には、「肩車型」となることはわかりやすく、まさにその通りである。若者と接する際は、心の隅にとどめておきたい。

「オレがオレがのがを捨てて、おかげおかげのげで生きよ」とはまさに名言で、戒めとしてずしっと心にひびく。年を取るとどうしてもオレがオレがになりがちなので、戒めたいところである。また、「子供叱るな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ」と昔からいわれているが、これも名言である。年を取っても「布施」その中でも心の「心施」の重要性をかみしめたいところである。

「70代からの人との接し方」(5/11): https://youtu.be/VaifMXc7mac


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久しぶりの葬儀で仏教を考える

2023年04月13日 06時02分33秒 | 宗教

子供の奧さんのお父さんが亡くなられ、10日に家族葬が船橋の斎場で行われたので、久しぶりに葬儀に参列してきた。家族葬なので、参列者は親戚のみで13名だが、檀家になっているとのことで、日蓮宗のお坊さんがお経をあげに来ていた。最近テレビでも家族葬や小さなお葬式の宣伝も多くみられるが、実際は家族葬といっても、かなり立派な葬儀の体をなしていて、値段もそこそこかかるようである。お坊さんへのお布施も、ネットで調べてみたら、関東平均で約46万円とあったので、ビックリした。お布施というのは、気持ちなので、値段は付けられないものと思っていたが、戒名代が入っているにしても、相場がこんなに高いとは。ただお経をあげるだけなのにという思いが強いが、檀家になってぃるということはこういうことなのかとも感じた。

今回は、日蓮宗の葬儀なので、「南無妙法蓮華経」という題目(法華経という大乗仏教の経典の真理を表す)を唱えていたが、最近少し勉強している浄土真宗は、「南無阿弥陀仏」という念仏の世界である。南無妙法蓮華経は、妙は真理を、法は釈迦の教えを意味し、蓮華経は釈迦の教えが記された経典を指し、「お釈迦さまの正しい教えを信仰します」という意味である。南無阿弥陀仏とは、人々を極楽浄土へと導く阿弥陀如来への感謝を表すもので、仏の名前を念じる「念仏」である。

4月8日はお釈迦さまの生まれた日で、宗派に関係なく各地で様々な行事があったようである。お釈迦様の仏教の教えは一つであるが、その歴史的背景とアプローチの仕方で、13宗派もあり、その詳細な違いを理解しているとはいえない。その内、代表的なものは、「日本八宗」といって、天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗をさす。浄土宗や浄土真宗は、悟りを得るための修行は否定し、だれでも救ってもらえるとしているので、お墓には修行の証の卒塔婆もないことや当時、僧侶が肉食妻帯することもOKということも理解している。個人的には、親鸞の浄土真宗が受け入れやすいが、自分の永代供養の納骨堂は家の前にある顕本法華宗(一種の日蓮宗)の寺院のものをすでに購入済みである。檀家でもないし、無宗教なので、矛盾を抱えているともいえる。お坊さんのお経を聴きながら、仏教についていろいろ思いを馳せた1日であった。

宗派が色々あることは下記の解説が参考になる。

仏教の宗派 なぜ沢山あるの?わかりやすく解説【22分】: https://youtu.be/1O3cfmYD2Sw


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4月8日はお釈迦さまの生まれた日(はなまつり)

2023年04月08日 16時33分35秒 | 宗教

「はなまつり(灌仏会)」とは、お釈迦さまの誕生をお祝いする行事である。お釈迦さまことゴータマ・シッダールタは、約2500年前の4月8日に、ルンビニ(今のネパール)という町で生まれた。釈迦族の王様、淨飯王のマーヤ夫人が出産で里帰りする途中、ルンビニ園という花園で、急に産気づいて、シッダールタを出産したと言われている。釈迦族の王子だったので、釈迦と呼ばれるようになったが、29歳で出家し35歳で悟りを開いたと言われる。

生まれたばかりの王子は、その場で七歩歩き、「天上天下唯我独尊」の述べたというのは有名な話である。この言葉は、「今、こうして受けたこの命は、みなそれぞれ尊く、素晴らしいものだ」という意味である。その時、降誕に感動した竜王が空から甘露の雨を降らせ、周りの草木が一斉に花開き、人や動物や全ての物がお釈迦さまの誕生をお祝いしたという伝説にならい、花で飾られたお堂におまつりされた。天と地を指差しているお釈迦さまの像に甘露の雨を模した甘茶をかけてお祝いするという。

「はなまつり」のことは知っていたが、4月8日に初めて東京、芝にある増上寺の「はなまつり」の行事を見に出かけた。この行事は、宗派に関係なく、各地で行事が行われているようである。増上寺は、法然上人を宗祖とする浄土宗の大本山(1393年創建)の一つで、徳川家の菩提寺となっており、6人の将軍の墓所も設けられている。

行事は、雅楽の演奏から始まり、法要の後、釈迦像に併設の明徳幼稚園の園児数十人による甘茶をかける儀式があって、その後、我々参拝者も釈迦像に甘茶をかけさせてもらい、その甘茶も飲ませてもらった。増上寺の甘茶はアマチャヅルとカンゾウという2つの植物で作られているとのことである。また、命を大切にしようということでお土産にひと粒の種としてあさがおの種をいただいた。

お釈迦さまの誕生日に強い思い入れがあるのは、2012年3月に、生誕地のルンビニに旅行したからである。カトマンズからイエティ航空の小型機でバイラワまで飛び、そこからハイヤーでルンビニまで足を延ばした。世界遺産にも指定されているルンビニ園は、丹下健三氏の設計の基づき整備され、世界各国の寺院も建てられている。最大の見どころは、誕生シーンのレリーフ、アショカ王の石柱(紀元前3世紀にアショカ王が生誕の正確な位置を示すマーカーストーンを立てたもの)、マーヤー聖堂、プスカリニ池(夫人が沐浴したところ)で、池の傍には、当時を再現した菩提樹が植えられている。一度は訪れてみたい仏教の聖地である。

アショカ王の石柱とマーヤー聖堂とプスカリニ池


聖堂内にある釈迦誕生を描いた石像




ネパール旅行(ルンビニは7分28以降): https://youtu.be/owK_tzCjs3I


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11月28日は親鸞聖人の命日

2022年11月28日 08時24分41秒 | 宗教

 

親鸞聖人は、1173年4月に生まれ、1262年11月28日に90歳で亡くなった言わずと知れた鎌倉時代の仏教家で、浄土真宗の宗祖である。両親を若くして亡くし、9歳の若さで仏門に入り、20年間にわたり、比叡山延暦寺で修行を続けられたが、自力での悟りを開く限界を感じ、29歳の時に下山し、法然の教えに帰依した。

仏門に入る時、得度という仏門に入る行事を夜遅いということで翌日に延期しようとしたところ、彼は、「明日ありと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌を詠んだことは有名な話である。意味は、「今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜半に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない」ということで、無常観を文学的に表現したものである。

親鸞聖人の浄土真宗の教えは一言では言い表せないが、他の宗派とは全く異なり、修行を積んだ者だけが悟りを得るというような宗教ではなく、阿弥陀仏が万人をわけへだてなく、現世において救ってくれるという画期的なものであるといえる。仏教家でありながら、肉を食べ、結婚もするという当時としては異例であったようである。

この年になって、仏教、とりわけ親鸞聖人の教えを勉強しているが、その教えの凄さには驚嘆する。親鸞の教えを忠実に表現した「歎異抄」は世界中で読まれているベストセラー作品である。親鸞聖人の教えを説く書籍や文化講座やDVDやネット配信も多数あるが、ボリュームがありすぎるので、マイペースで学ぼうとしている。自分のHPにも「仏教シリーズ」を設け、いろいろな情報が得られるように整理している。親鸞聖人物語のアニメ映画も大変よくできており、親鸞の教えを学ぶには大変勉強になる。11月28日の親鸞聖人の入滅にあわせ、その前後、各地で報恩講の行事が行われるようである。

 

『親鸞聖人物語 第1巻』: https://youtu.be/KjqO77oKzp0

 

HPの「仏教シリーズ」: http://romanflight.web.fc2.com/Sub10-Bukkyou.html

 

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政治と宗教~旧統一教会と自民党の関係

2022年07月15日 06時20分59秒 | 宗教

 

安倍元総理の暗殺がマスコミを賑わしているが、ここにきて、暗殺の動機が旧統一教会への恨みであることがわかり、マスコミも旧統一教会の話題で持ち切りになっている。犯人は、教会のトップを殺そうと計画していたが、うまくいかず、代わりに安倍さんを狙ったというから、驚きの背景である。政治的信条が動機かと思っていたが、どうも全く違うようで、安倍さんはとばっちりを受けた感があるが、単なる誤認ではなく、犯人の目には、深いつながりがあると映っていたのである。犯人の母親は、教会の信者で、1億円以上も献金して、自己破産しているから、子供にとっては、恨みつらみの固まりで、犯行動機としては十分である。

7/12の哲学入門チャンネルでも言及されているが、全国霊感商法対策弁護士連絡会が旧統一教会問題の要望書を国 会 議 員 の 先 生 方 へ(2019年9月27日付)出し、公開抗議文を衆議院議員 安倍晋三 先生へ (2021年9月17日)出しているほど親密な関係が懸念されていたようである。

安倍さんは、代理殺人の犠牲者となった形であるが、ここにきて、やはり感じることは、「自因自果」という仏教の教えである。安倍さんの祖父である岸信介氏の時代から、長い間、自民党と統一教会は深い関係があったようである。安倍さん自身、メッセージを寄せたり、広告塔に利用されていた感があるが、これまた、無関係ではなく、自分のタネまきは自分で刈り取るという「自因自果」の教え通りである。前代未聞の警備ミスが発生し、安倍さんには気の毒だが、今回の事件は起こるべくして起きているともいえる。今回の事件で、俄かに旧統一教会の活動の問題点がマスコミでも再度取り上げられる結果となっている。合同結婚式とか霊感商法とか一時マスコミを賑わせていたが、今でもいろいろ問題をかかえているようである。

ネットでも、旧統一教会と政治や自民党との関係について、いろいろ取り上げられているが、「哲学入門チャンネル」で、じゅんちゃんが旧統一教会の概要と自民党の関係についていろいろ語ってくれている。また、日刊ゲンダイDIGITAL(7/14)によると、今回の参議院選挙でも、安倍さんの側近であった自民党の井上義行氏が旧統一教会の全面支援で当選した旨が報じられている。政治と宗教はどうもいろいろ関係がありそうである。

 

哲学入門チャンネル(7/9 旧統一教会と自民党の関係): https://youtu.be/yy8ajZOstz4

哲学入門チャンネル(7/12 旧統一教会がらみ): https://youtu.be/i3lqOfELrxo

日刊ゲンダイDIGITAL(7/14): https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308280

 

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