9月24日、DCカードから「キャッシュレス還元ポイント」交換手続きの案内メールが届いた。キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として実施され、キャッシュレスだと最大5%還元されるという6月末で終了した政府主導の事業である。終了から3ヵ月も経っているが、今頃、自分で交換手続きをやれという案内が来てビックリ。しかも、11月30日が締め切りという。問合せしたら、以前にも案内メールを出しているらしいが、受け取った記録はない。
そういえば、楽天カ-ド利用分については、数ヶ月以上前から、還元の案内があり、近くのコンビニのマシーンで還元ポイントを受けていたので、面倒だなと思っていたが、DCカードの場合、何も案内がなかったので、てっきり自動的に還元の処理が行われているものと思っていた。ところがどっこい、今になって、還元手続きを自分でやれというから驚きである。
還元方法は、還元ポイントを希望の電子マネーにポイントとして付与するというものであったが、処理方法が難しく、よほどパソコンや電子マネーに精通していないとできない代物であった。メールによると、「還元状況照会Webサイト」なるものが案内され、そこでクレジットカード番号や氏名、生年月日、電話番号を入力するよう求められる。見た目には、いかにもインチキサイトに見えたので、カード会社に問い合わせたほどである。わざわざクレジットカード番号の入力を要求するのは、詐欺の偽サイトによくあることだからである。問合せしたところ、詐欺をねらった偽メールではないことが判明したが、紛らわしいメールはやめてほしいものである。
カードデータ等を正しく入力すると対象カードの還元の内容(明細)が表示されたサイトに誘導される。ここで交換へ進めようとすると、初めて利用する場合は、専用ログインIDとパスワードの入力が求められる。メールアドレスを登録すると折り返し、ログインIDと仮パスワードが与えられ、それを自分で変更する必要がある。そこまで行ってやっと交換申請ができるのである。
たくさんの選択肢の内、自分の場合、PontaカードとNanacoカードの電子マネーへのポイント還元を選択した。Nanacoは、申請に対し、交換完了の旨のメールがすぐ届いたが、Pontaカードについては、別途、Pontaポイントコードの入力が求められた。そのコードは、別途、メールでNTTソリューションに申請して取得せよという。後でわかったことだが、コードは自動的付与されるが、付与されるまで時間がかかるようである。わけがわからないまま、ギフトID番号を取得し、何とか電子マネーへの振り分けは完了したが、それから先各電子マネー内でさらに登録のアクションが必要である。
各電子マネー内での登録もすごく複雑で、最終的に受け取るまでは大変そのものであった。なんでこんなに複雑で面倒な作業を要求するのかと憤るとともに、よほどITに強くないかぎり還元を享受することは難しいと感じた。多くの年寄りはまず無理との印象である。そんな面倒な手続きを消費者に求めるなんていかにも現政権・官僚がやりそうなことでとんでもない話である。
コロナ問題関連で持続化給付金申請の手続きが複雑で面倒というニュースが話題になっていたが、このキャッシュレス還元も全く同じである。政府のやることは、消費者に押しつけで、申請しないのは消費者の責任というスタンスで呆れかえる。何となく、キャッシュレス還元の恩恵を受けることができない難民が多発するのではないかと危惧される。マスコミもこのへんの問題をちゃんと知っているのであろうか?最終的に付与したポイントに対し、どの位還元手続きが行われたかを知りたいところである。