加藤和彦さん、北山修さん、はしだのりひこさんの三人組のフォーククルセダーズは名曲をいっぱい残しているが、「死」をテーマにした楽曲が少なくない。メンバーはいろいろ入れ替わっているが、一番馴染みのあるのは上の3人で、その後、ALFEEの坂崎幸之助さんがメンバー入りもしている。
今や、加藤さんもはしださんも旅立ち、北山修(現白鷗大学学長)さんと坂崎幸之助さんが残るだけで、寂しい思いであるが、彼らは、「死」をテーマにした楽曲をいろいろ歌っている。「帰って来たヨッパライ」「悲しくてやりきれない」もそうだし、最近、「感謝」という素晴らしい曲があることを知った。作曲は加藤和彦、作詞は北山修さんでもともと加藤さんと坂崎さんが歌っていたようである。北山修さんは、音楽活動後に、精神科医の道を歩んだが、素晴らしい歌詞を数多く残している。「あの素晴らしい愛をもう一度」も、北山・加藤コンビの作品である。
「感謝」の曲は精神科医の原点のような歌詞となっており、この年になると胸にジーンと響く内容になっている。旅立つ時は、「感謝」の気持を伝えることができれば最高である。世の中にはあまり知られていないが、今気に入っている曲の一つである。じっくりと聴いてみてほしい。深い川とはもちろん「三途の川」のことである。
「感謝」: https://youtu.be/AeOaGygadZY
https://youtu.be/xmygnR3eKM8 (2006年の映像)
(作詞:きたやまおさむ/作曲:加藤和彦)
長い橋を渡るときは あの人は帰らぬ
流れ星のふりそそぐ 白い夜の船で
消える御霊 見送りながら
心からの感謝を
深い川を越えたならば わたくしも戻らぬ
だから今が 大事すぎて 幕が降りるまでは
恨みつらみ 語りつくして
心からの感謝を
怖がらないで 顔を上げて 見守っているから
日はまた昇る 昨日のことは 振り返らないで
次第次第 うすれる意識
さらば愛しき者よ