大会組織委員会より、東京2020の大会ボランティアの落選についてメールでの通知が届いた。20万人以上が応募したというから、約12万人が落選し、その全員にメールを出したようである。メールでは、『東京2020組織委員会では、応募フォームにおいて皆様が選択された「希望する役割」「希望する活動場所」等と、8万人分のボランティアの役割、活動場所等とを照らし合わせる「マッチング」を慎重に行わせて頂きました。しかしながら、今回応募頂いた方が多数おられましたために、せっかくご応募頂きましたところ誠に残念ではございますが、XX 様には大会ボランティアへの応募についてご要望に沿うことが出来ませんでした。』と説明されていた。
落選したことはすでに認識しているので、落選理由を知りたいところであったが、理由の説明が一切なかったのは残念である。マッチングといっても、どんなスキルや経験、どういう基準で選考したのかを明らかにしていないので、これを受け取った応募者の不満は解消されないと思われる。応募数が多すぎて一人一人の能力とか適性とかは十分にチェックされていない可能性が大きい。自分の場合も、年令以外で落選する理由は見当たらないので、本当の理由を知りたいところである。日本でのオリンピックなのに外国人の比率が高いのも気になる(応募では外人比率36%)。若手を中心にやっていくことは反対ではないが、最初から応募の条件を厳しく設定すべきであったし、20万人以上の応募があるとは全く想定できていなかったものと思われる。12万人ものやる気のある人達を失望させた責任は大きいし、落選理由も明記していないのはいかがなものかと思う。いっそ抽選としましたというほうがはるかに納得できる。今は、8万人によるボランティア活動がトラブルなく実施されることを祈るのみである。
昨年にオリンピックの大会ボランティアが募集され、8万人の枠に対し、20万人を超える応募(2.56倍)があり、その内、外国籍の人が36%も占めている旨が公表されている。どうもボランティアの選考はすべて終わり、合格した人は、すでに面接が終わっているようだ。
自分自身も過去の経験から、少しはお役に立てるのではないかと思い、恩返しのつもりで、大会ボランティアに応募していたが、連絡がないのでどうも落選したようである。回りにも落選した人がいて、選考基準が不透明だし、基準を明らかにしてほしいと不満を漏らしていた。その人は、50代だが、英検1級の資格を持っており、語学力を生かして、どんな期間でもどんなものでいいと書いていたようであるが、それでも落選している。ボランティアしてもいいという奇特な人の気持ちを踏みにじらないように慎重に対応することが求められる。
自分自身、当選すると思っていたので、意外な結果である。英検1級及び通訳案内士の資格を持っているし、仕事として陸上競技の国際関係業務に9年間も携わってきたので、専門用語もそれなりの業務知識もある。また、国際大会で外国人役員のプロトコール(接遇)業務の経験もあるし、仕事ではないが、卓球の国際大会(250人規模)をオーガナイズ(大会組織委員会運営)した経験もある。海外旅行も100か国を越えており、おもてなしの国際交流に必要な話題には尽きない。また、今でも卓球やテニスを続けているくらいなので、ボランティアとして十分にお役に立てると思っていたので、意外であった。
それでも落選とは、そんなに優秀な人が集まっていたのであろうか?経験があるのだから、お手伝いすべきとの回りの声に押されて応募しただけなので、落選したこと自体はとくにがっかりはしていない。やらなくて済むなら、ストレスもなく、オリンピックを楽しむことができるので正直言ってほっとしているところである。
それにしても、どういう選考基準だったのだろうか?想像するに、語学能力はあまり重視せず、若い人を優先したのではないか。語学に堪能な優秀な人が多く落選していて、大会組織委員会は大事な人材を相当失っていないかと心配に感じた。そうだとしたらもったいない話である。落選した人の多くが、選考基準や選考過程に不満を持っていそうなことも気になる。
シニア世代の人にも、語学力があって、経験豊かな人もいるはずなので、活用すればいいのにとも感じる。もしかしたら、人数が多すぎて、個々の応募者の能力、経験、適性などはちゃんと見ていないのではないかとの疑いもある。結果論だが、20万人もの書類選考なんてきちんとできるわけがないので、最初から一定の語学力のある者に限定するとか希望にあう人数を集客する方法を取るべきだったと思われる。
この一件で、急にスチュワーデスの面接採用試験の重要なポイントを思い出した。スチュワーデスは、昔から応募者が多く、その大半が試験に落ちることになるが、その人達はすべてお客様になるのであるから、嫌な思いをさせて試験に落ちることがないように対応することが面接官の最大のポイントであるという。不合格という嫌な思いをさせて、もうその会社の飛行機には乗らないと感じさせるようでは駄目で、いかに気持ちよく、不合格を納得してもらいこれから先大事なお客様になってもらうことが重要なポイントであるという。なるほどである。
そういう観点からすると、今回の大会ボランティアも、12万人という奇特なボランティア希望者に不合格の烙印を押すのだから、そのへんに相当気をつけないととんだしっぺ返しをくらう恐れがある。大会組織委員会は、そのへんを本当にわかっているのであろうか疑問である。多数の外人を採用したらそれも疑問で、できる限り、日本人で対応していくべきであると感じる。個人的には、幸い、ボランティア業務の負担がなくなったので、好きな競技のチケットをいろいろ応募して、オリンピックを楽しむことができるが、大会運営が混乱しないことを祈るのみである。
募集要項によれば、「ボランティアは、競技が行われる会場や選手の生活ベースとなる選手村、その他大会関連施設等で、観客サービスや競技運営のサポート、メディアのサポート等、大会運営に直接携わる活動をします」とある。また、「案内」「競技」「移動サポート」「アテンド」「運営サポート」「ヘルスケア」「テクノロジー」「メディア」「式典」のなかから、希望する活動分野を3つまで選択できる。
ただ、活動分野でちょっと気になるは、「移動サポート」で、「大会関係者が会場間を移動する際に車を運転し、快適な移動となるようサポートをする」とあるが、事故等のトラブルもありうるので、ボランティアの責任がどう整理されているのか心配である。
自分の場合、経験から「競技」「アテンド」「運営サポート」を選択したが、希望通りになるかはわからないという。自由記述欄もあるので、競技としては、「陸上競技」と「卓球」を希望している。陸上競技は、仕事として9年の経験があり、卓球は趣味として50年の経験があり、今でもやっているからである。
陸上競技では、国際関係の仕事を担当していたので、専門用語、ルール等もある程度理解しており、外国人VIPのアテンドやプロトコールの経験もあるので、何らかのお役に立てるのではないかと思う。卓球については、趣味の世界ではあるが、民間レベルの国際大会の組織・運営の経験もあるし、世界のトップ選手もよく知っているので、目の前で見たいという希望もある。
海外旅行も102カ国行っているし、英語もそれほど高いレベルではないが、英語での外人とのコミュケーションはほとんど問題ないので、何かの役に立てるのではないかと思い応募したものである。すでにリタイヤしているので、まさに「鶴の恩返し」と考えている。
ボランティア募集サイト: https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/
今回は300人程度が合格(書類選考のみ)したようであるが、どういうものかよくわからないまま参加した。行ってみると、若い人から我々シルバー世代までいろいろな年齢層であった。研修の内容は、1部はボランティア活動の概要説明、2部は多様な文化等への対応をふまえた「おもてなし」についての講義、3部はすでに活躍しているボランティアリーダーによる体験談の紹介があった。2部の講師は、元客室乗務員で日本CA協会会長の女性で、表情の大切さやおもてなしのポイント等役に立つ内容であった。
今回の研修でわかったことは、観光ボランティアは、オリンピックに向けて、東京都が新たに募集しようとしている都市ボランティア(約3万人)の中核を担ってほしいということであった。オリンピックについては、他に、8万人規模の大会ボランティアを募集するようである。壮大な計画であるが、本当にその体制が整うか若干心配でもある。
なにげなく応募した観光ボランティアであるが、その具体的業務内容は、小池さんが都知事になってすぐ、テレビでも取り上げられた新しいデザインのユニフォームを着用して、浅草とか上野とか銀座とか新宿とかで「街なか観光案内」を行うことから始めるということであった。二人1組で外人観光客からの問い合わせに答えたり、困っていそうな人に声掛けして、助け舟を出したりすることが主な仕事であるようである。
数年前まで、外国人観光客につきあって、都内の観光のお供をするというボランティアガイドを少しやっていたので、同じようなものかと思っていたが、当初描いていたイメージとは異なるので、若干戸惑いもある。ユニフォームの着用は気恥ずかしい気もするが、オリンピックを控えて、何らかのお手伝いをしたいと考えているので、その一歩としてはいいかも知れない。
個人的経験から、海外旅行が100ヵ国を超えていること、仕事としてスポーツ関連業務を9年もやり、プロトコール(要人接遇)業務の経験もあること、自分で卓球やテニスのスポーツをやっていること、観光のボランティアガイドの経験もあること、ガイド通訳の国家資格も保有していること等を考えると、何らかのお手伝いはできると思うし、積極的に協力すべきであると自分に言い聞かせている。月に最低1回は業務をやってほしいとのことであるが、忙しい毎日を送っているので、それがちょっと心配でもある。
写真は、ボランティアガイドのユニフォーム
2012年に二度目の来日をしたが、年も年なので、それが最後と思っていたが、日本にまた行きたいという強いエネルギーからか三度目の来日を果たし、今回は北海道に行きたいとのことで、20日から12日間札幌に滞在予定である。しかし、何せお年寄りなので、かなりの部分のアレンジを小生が面倒見ており、札幌行きの航空券もこちらで手配した。二人だけで放り出すのもあまりにも心配なので、最初の5日間は、同行することにした。北海道の雪景色を見たいとの強い希望があったので、レンタカーを借りて旭川まで行く計画を立てている。
札幌や小樽は彼らだけで観光させ、同行中はレンタカーで、旭川、旭岳、支笏湖、登別温泉等に連れていく予定だが、長時間歩くのが若干厳しいので、彼等の健康状態次第でフレクシブルな対応を考えている。自分自身北海道の観光は久しぶりなので、楽しみにしている。
東京では、先の海外旅行中「47RONIN」という映画を機内で見て、外国人が興味を持つかなと思い、家から15分位のところにある泉岳寺という赤穂浪士ゆかりのお寺に案内する予定である。日本ではイマイチ評判がよくなかった向きもあるこの映画は外国人にはどう映るのか興味深いところである。
たまたま同じコンドミニアムに住んでいたという関係ではあるが、彼らは我々のこともあり、大の日本ファンになっている。すべて英語で会話が通じ、ホテルの手配から観光や食事の手配まですべてやってもらえ、日本の文化や日本の家庭にも接することができるので、ことあるごとに日本(人)は最高との賞賛の嵐である。言われるたびに恐縮してしまうが、我々としては親孝行のつもりで、