言葉と数字の裏

　皆さんは、どう感じられているでしょうか？　日本語は表現が複雑で、使い方でいくらでも悪用出来ます。
　例えば、メディアは世論だ、民意だと報道の中で民衆の動向や風潮を伝えているかのような動きをしていますが、裏にある本音は選挙や商売に役に立つ部分についてのみ、取捨して使っています。　
　本来、言葉の持つ役割は、目に見えない人間の心にあるものを他人に伝える道具として創り出されたものです。　数字も序列や、比較を必要とする時に事実、真実を表示する道具として考え出された貴重なものなのです。
　しかし、今の日本ではどうでしょう？　言葉や数字を、巧みに誤魔化し世論や民意を自分達の都合の良い方向に誘導する為に悪用しているのです。
　一つの言葉を、例として説明します。　メディアの報道の中に、盛んに”有識者”という言葉が出て来ます。　有識者と言えば、特別な人達で、彼らが言う事は一般の視聴者と違って優れていて、正しい事だと思い込ませたいのが本音です。　つまり、民衆や視聴者は”馬鹿”で、彼らは貴方達とは違うんだと刷り込んでいるのです。　
　ある意味、差別なんですが国民は知らず知らずに受け入れてしまっています。　最近の、自称”有識者”はレベルも低く、民衆の野次馬に比べても、それ程差はありませんよ。
　今では、行政も司法も自分達が楽をしたい為に、垣根を無くしてレベルを下げて来てしまいましたから、下種な考えしか出て来ません。　普天間然り、裁判員制度しかり、相撲協会然りです。　専門職で在るべき立場の人間が、民意に迎合して何をやろうと考えているのか？　国民は本音を見抜かなければなりません。