ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

風邪をひくのは人間だけでない・・・

2016年12月20日 | 日記
 兄は、父が創業した”家業”の二代目である。
 父が創業した時代は、自転車の新車が納品されると、地方紙(新聞)の記事となった時代であったと、聞いている。
 しかし、時代の進展で、父の”二輪”だけではいけない、と兄は判断し、四輪に手を広げた。
 四輪の修理を”家業”とする為に、一人の”助っ人”が現れた。
 義姉である。
 全くの素人(勤め人から主婦)でありながら「整備士免許」を取得した。
 国の認定を受け、自動車の修理工場として発足した。
 父と二人三脚で”乗り物”を対象とする”家業”となった。
 やがて、時代も推移し、父も逝き、兄は「二輪に軸足」を置く。
 しかし、四輪は「組合を組織」し、現在でも機能している。
 兄の得意とするのは「高機能車」の修理であったり、助言である。
 帰省をし、長距離サイクリングについて助言を得た。
 ”パンク”はするもの!であり、対策は必須であると云う事。
 そして、提供されたのが「中古のチューブ」である。
 中古のチューブ?
 廃棄される”チューブ”を修理(パンク修理)したものである。
 要するに、サイクリング中にパンクした場合、パンク修理をするか?
 チューブを取り換え、パンク修理を代替するか?と云う選択肢である。
 取り換える技術があるなら、チューブを取り換える方が短時間で済むし、携行する工具・器具は少なくて済む。
 前後車輪用の二つを、封印機能のあるビニル袋に入れ、手渡された。
 「風邪をひかさない様に・・・!」
 何年振りだろう? この言葉・・!
 60年程前になるであろうか・・・?
 父の手伝いをしていた時、白い粉を伴った新品のチューブを見た。
 白い粉は乾燥材であった様で、父から「チューブ(生ゴム)は、風邪をひいて、役に立たなくなる!」と教えられていた。
 ”風をひく”のは、人間だけではない様である

 
 
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