俺 「私たち、どんな風に見えます?」
バーテンダー 「どうって?・・・あまりお二人の会話が聞こえてこなかったので分かりませんが・・・・・・カップルじゃないんですか?」
俺 「なるほど」
バーテンダー 「でも、わざわざ訊くってことは違うんですかね・・・」
ニヤリとする俺 「実は、親子なんですよ」
仰天して、ウオッカの瓶を鼻の穴に入れようとするバーテン・・・
それを止めようとして、ひらりとジャンプしてカウンターに入り、ジンの瓶を耳の穴に入れようとする俺・・・・
後半段々とウソになってきた。
実は最近、なぜだか気が向いてバーの新規開拓に勤しんでいる。
西麻布とか六本木界隈、あるいは銀座辺りだとそれなりに知っているバーがあるのだが、最近足が遠のいてるし、「ごぶさたでしたね~」とか言われると、なぜごぶさたしてたか説明するのも面倒くさい。なので、バー好きの俺は「いい漢字」のバーを探しているのだ。
BAR 魑魅魍魎
とか?
鞭聲粛粛夜過河バーとか?
いやいや~ そんなの行きたくねえ。
いい幹事のバーね。
「はいっ!貴女はそちらに座って!貴方はこっちに!とりあえずビールでいい人?」
そんなバー絶対行かねえ。
居酒屋じゃねえし。
そんなわけで、
夜の街をさまよい、いい感じのバーを探している。
先日行ったところは、雰囲気は悪くないのだが、ソファー席の客がうるさいのと、酒がびみょうに今一つ。
バーテンダーの力量を見るのに一番いいのは「マティーニ」
寿司の板前の力量を見るには「コハダ」
だとよく言われる。
コハダは単価が安い割りに手間ヒマがかかる。
マティーニは、ジンとベルモットを混ぜるだけというシンプルなカクテルだけに、ジンとベルモットの割合が難しい。
ステア(かき混ぜる)の回数、それからジンに何を使うか?BEEFEATERか?GORDONか?
英国の元首相のウインストン・チャーチルは極端にドライなマティーニ(ジンの割合が高い)が好みで、ベルモットを眺めながらジンを飲んでいたとか。007ではジンではなく、ウオッカのマティーニを頼むという変則技が登場する。
そんなわけ + 俺もマティーニは好き
なので力量を見るために頼みたいところだが、頼みにくい。
だって、
こてこてなんだもの。
「マティーニを」と言っている自分がはずかすぃ。
ところが、最近は マティーニ = こてこて の法則を知らない人間が多いので、同行者は何とも思わないんだろう。たぶん。
冒頭に出てきたバーでは、オススメを訊いてみた。
バーテンダー「何ベースがいいですか?」
俺「ワンアウトフルベースで」
(これは今創った)
俺「やはりロン・カーター・プレイズ・バッハで」
(これも今造った)
俺「ジンかウオッカベースで、ガツンと来るやつを」
バーテ「ガツンですね。かしこまりました」
で、出てきたのは少し赤みがかかったやつ。
ジンベースでたぶんルビー・グレープのジュースで割ったんだと思う。見た目はフェミニンだが中身はキツイ。うまかった。ガツンと来た。
この店は雰囲気・酒・料理・バーテンの感じ 全てが良かったので、行きつけるであろう。
さらに、どういう訳か、壁にアル・パチーノのスカーフェイスのデカイポスターは貼ってあるし、BGVでスカーフェイスの映像を流しているのも気に入った。
次回はたぶんスカーフェイス薀蓄を彼と語り合うのであろう。
そして、どういう訳かその店には女性の一人客が多い。
今度は一人で行って、隣に座って・・・
「この方に、ギムレットを差し上げてくれるかな?」
今日の教訓
あ、
お嬢さん、
マティーニは
ちょっと
マッティティニー

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バーテンダー 「どうって?・・・あまりお二人の会話が聞こえてこなかったので分かりませんが・・・・・・カップルじゃないんですか?」
俺 「なるほど」
バーテンダー 「でも、わざわざ訊くってことは違うんですかね・・・」
ニヤリとする俺 「実は、親子なんですよ」
仰天して、ウオッカの瓶を鼻の穴に入れようとするバーテン・・・
それを止めようとして、ひらりとジャンプしてカウンターに入り、ジンの瓶を耳の穴に入れようとする俺・・・・
後半段々とウソになってきた。
実は最近、なぜだか気が向いてバーの新規開拓に勤しんでいる。
西麻布とか六本木界隈、あるいは銀座辺りだとそれなりに知っているバーがあるのだが、最近足が遠のいてるし、「ごぶさたでしたね~」とか言われると、なぜごぶさたしてたか説明するのも面倒くさい。なので、バー好きの俺は「いい漢字」のバーを探しているのだ。
BAR 魑魅魍魎
とか?
鞭聲粛粛夜過河バーとか?
いやいや~ そんなの行きたくねえ。
いい幹事のバーね。
「はいっ!貴女はそちらに座って!貴方はこっちに!とりあえずビールでいい人?」
そんなバー絶対行かねえ。
居酒屋じゃねえし。
そんなわけで、
夜の街をさまよい、いい感じのバーを探している。
先日行ったところは、雰囲気は悪くないのだが、ソファー席の客がうるさいのと、酒がびみょうに今一つ。
バーテンダーの力量を見るのに一番いいのは「マティーニ」
寿司の板前の力量を見るには「コハダ」
だとよく言われる。
コハダは単価が安い割りに手間ヒマがかかる。
マティーニは、ジンとベルモットを混ぜるだけというシンプルなカクテルだけに、ジンとベルモットの割合が難しい。
ステア(かき混ぜる)の回数、それからジンに何を使うか?BEEFEATERか?GORDONか?
英国の元首相のウインストン・チャーチルは極端にドライなマティーニ(ジンの割合が高い)が好みで、ベルモットを眺めながらジンを飲んでいたとか。007ではジンではなく、ウオッカのマティーニを頼むという変則技が登場する。
そんなわけ + 俺もマティーニは好き
なので力量を見るために頼みたいところだが、頼みにくい。
だって、
こてこてなんだもの。
「マティーニを」と言っている自分がはずかすぃ。
ところが、最近は マティーニ = こてこて の法則を知らない人間が多いので、同行者は何とも思わないんだろう。たぶん。
冒頭に出てきたバーでは、オススメを訊いてみた。
バーテンダー「何ベースがいいですか?」
俺「ワンアウトフルベースで」
(これは今創った)
俺「やはりロン・カーター・プレイズ・バッハで」
(これも今造った)
俺「ジンかウオッカベースで、ガツンと来るやつを」
バーテ「ガツンですね。かしこまりました」
で、出てきたのは少し赤みがかかったやつ。
ジンベースでたぶんルビー・グレープのジュースで割ったんだと思う。見た目はフェミニンだが中身はキツイ。うまかった。ガツンと来た。
この店は雰囲気・酒・料理・バーテンの感じ 全てが良かったので、行きつけるであろう。
さらに、どういう訳か、壁にアル・パチーノのスカーフェイスのデカイポスターは貼ってあるし、BGVでスカーフェイスの映像を流しているのも気に入った。
次回はたぶんスカーフェイス薀蓄を彼と語り合うのであろう。
そして、どういう訳かその店には女性の一人客が多い。
今度は一人で行って、隣に座って・・・
「この方に、ギムレットを差し上げてくれるかな?」
今日の教訓
あ、
お嬢さん、
マティーニは
ちょっと
マッティティニー

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