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頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

オードリー春日にあげる

2009-05-17 | laugh or let me die



指を一本立てて「トゥース!」と彼は言う。

転じて、

指一本立てて 「トゥース!」

指二本立てて 「ティース!」

歯のtooth 複数形ではteeth............

春日くん、もらってくれ たのむ

「テストに出る」芸人なんていいじゃないか

君放っておくと来年はもうテレビから消えるぞ


え?いらない?じゃあじゃあこれも付けてあげるから


仮面ライダーの「へーーんしん!」てあるじゃない?あそこから転じて、

女の子の正面に立って、手を仮面ライダーと同じようにぐるっと回しながら

「にーーーんしん!させちゃうぞー!」と言って彼女のお腹の方に指を向けてびびびびと光線を出す

どう?どう?両方持っていってよ たのむよ



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『ボックス!』百田尚樹

2009-05-16 | books

「ボックス!」(BOX!) 百田尚樹 大田出版 2008年


一言だけ言わせてくれ、この小説がいかに凄いかを簡単に説明できる。読んで一週間後に私は正式にボクシングジムに入門したのだ。以上。 以下は蛇足。



高校のボクシング青春小説である。などと言って終わりにできない色々なモノが詰まった小説だ。何度なく考えさせられ、うなり、血沸き肉踊った。

高校教師の耀子は電車の中で絡まれた不良から風のように現れた男の子に救われる。耀子の勤める大阪恵美須高校は進学組と体育組が分かれている。耀子を救ってくれたのは体育組ボクシング部の鏑矢。鏑矢と昔から仲が良いのは進学組の成績優秀な木樽。木樽は女の子と一緒に歩いていたところ、昔自分をいじめてた3人組に運悪く出くわし、屈辱的な目に合わされる。強くなりたいと全くスポーツが出来ない木樽がボクシング部に入部。耀子はボクシング部の顧問へ。ここで木樽・耀子が鏑矢のボクシング部に集結して舞台は整う。

傍若無人天真爛漫ながら天才と言われる鏑矢。監督に言われ愚直にジャブの練習だけを繰り返す木樽。大阪で超高校級ボクサーと言われる稲村。国体、インターハイ、プロのジムでの練習・・・ 耀子は段々とボクシングに魅力にひかれ、木樽は完全にボクシングの虜になる。

いやいやいやいや。まいったまいった。スポーツ小説として川上健一以来、久しぶりに興奮した。血圧が上がった。ボクシングに全く興味のない人、ボクシングに全く知識のない人でも(たぶん)楽しめる本だと思う。ダッキングとかスェーバックをすると書いてあって何の苦労もなくそれが分かる人なら問題なく楽しめる。分からなくても説明されているし、巻末にボクシング用語一覧があるから大丈夫。

映像を文章にしてしかもその映像が鮮明に目に浮かぶように書くのは至難のわざであるが、作者は見事に書ききっている。それが凄いというのが一つ。もう一つはストーリーの展開の仕方。私はこれを一番評価したい。青春+スポーツ+根性+挫折+恋愛=たいてい悪くないモノに仕上がるはずである(駄作もたくさんあるかも知れないが駄作臭がするモノは読まないので知らない)その青春とかスポーツ小説ならお約束のようにこのように展開するというストーリーがあるだろう。予定調和かも知れないがサスペンス小説じゃないんだからそのお約束な感じが読む者を安心させるのだ。しかし作者は○○という大会はきとこういう結果になるだろう。その後はこうなるだろう。という予想を何度も何度も裏切る。うーむうーむと何度もうならされた。

一見普通のスポ根小説のように見えるが、実は練ったプロットで読ませる小説なのだ。

という意味ではボクシングなんか全く興味ないという小説読みの人にも薦められる。しかししかしなんと言ってもやはり男性だろう。我々XY染色体を持つオスたちで「ボックス!」を読んでアドレナリンが出ない奴はいないだろう。オスが元々持っている闘争本能に火をつける。メラメラと燃える。燃えない奴はオスの素を買いに行った方がいい。私は読んでいる途中で思わずシャドーボクシング始めてしまった。すっかり本能が錆付いてしまった元オスはこれを読んでオスに戻って欲しいものだ。男の子ってこういう生き物だということがバレてしまうのでメスには読んで貰わない方が良い気がしてきたが。

草食系男子という見た目は甘くて軽く食べられそうなお菓子が、肉食系男子というガッシリと食べごたえがあるめしに変わるプロセスを楽しもう。


※追記 百田尚樹の新刊のレビュー「モンスター」



ボックス!
百田尚樹
太田出版

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高校の友人がラグビー

2009-05-15 | sport

先日のゴールデンウイーク、古い友人からメールが来た。私の家から近い某所でラグビーをやるからその前にお茶でもしないかと。しかし前日夜携帯の電源を切っていたので気づいたのは翌日昼。しかし夕方までは暇なので観戦することにした。

高校のOB会的な集まりらしく、○○高校OB、▽▽高校OBと書かれた名簿が置いてある。件の友人がいたので、30分ほど珈琲を呑みながら久しぶりに話した。すると彼はついに奥さん&子供と別居を始めたという衝撃的事実を伝えられしばし呆然とする。その後は私の仕事の話などして、彼はグラウンドへ。

色々な学校のOB会を合同でやっていて、総勢100名はいただろう。初戦いきなりその友人が戦っていた。

そんな姿を見ていると、私自身のことを顧みた。トレーニングはずっとしているので腹筋は割れているしまあ結構引き締まったナイスバディなのだ。しかしながらトレーニングが完全にマスターベーション化していて、自分が気持ちよければよくなってしまっていた。トレーニングも習慣化してしまえばなんということもなくやらない方が気持ち悪くなる。しかし、マスターベーション的な行為は時に目的を見失う。何のために自分が鍛えているのか分からなくなるのだ。分からなくても習慣なのでやるのだが。

しかしラグビーをする彼の姿を見て、ああ彼にはトレーニングをする目的がある。そうか!プライベートでは負の陰を背負う彼がなぜか輝いて見えた瞬間であった。



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定職が欲しいのに定食

2009-05-14 | days

横浜で最も猥雑なエリア。それは伊勢佐木町(「いせざきちょう」と入力すると伊勢崎町と変換されるがそれは違う)ミニ・コリアンタウンはあるし、風俗、ヘルスの店が雨後の筍の如く乱立している。ゆえに私にとてもよく似合う街なのである。昔ヘルス嬢をしてたからではなく、ヘルス・エンジェルだったからだ。え?ヘルス・エンジェルを知らない?だーかーらーヘルス界の天使じゃないよ。






地獄の天使さ。それがおいらの仕事。で、今回はおいらの食事について語ろう。

その伊勢佐木町に中華一番というお店があるのさ。安いし24時間営業で量は多いしいつ行っても混んでるのよ。で、今回度胸を決めて入ってみたのさ。





これが一番定食。てんこ盛りのご飯に、サンマーメンにレバニラその他諸々以下所略。確か750円だったか。







向かいが唐揚げ定食。550円。

食えねえ。こんなに食えねえよ。久しぶりに、たぶん高校生のとき彼女がとしまえんデートの際、作ってくれた溶けかけてるグラタン弁当以来残した。盛大に残した。

昔から私は思うんだが、食いたくても食えないことよりも、食いたくないのに無理やり食わされる方が苦痛である。無理やり食い死だったら餓死を選ぶ。

でね?今回のタイトルとどうやって整合性を持たせて終わりにするかさっきから探ってるのよ。でも掘っても彫っても何も出てこないのさ。

え?なに?ブログ基本取締法に抵触するので停職3ヶ月?

ダメだよねこんなんじゃ。


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つい見てしまうドラマ『夜光の階段』

2009-05-13 | film, drama and TV

藤木直人は地元九州で女性を殺し、別人になりすまし東京でカリスマ美容師にまで登り詰める。殺人事件の方は別の者が逮捕され獄中で死んでしまった。一事不再理のルールに則って、一度裁かれた事件では別の者が裁かれることはないので藤木はもう大丈夫。藤木へ言い寄り金を出し自分の美容院をオープンさせようとする室井滋、藤木の恋人木村佳乃、その同僚で藤木を疑う夏川結衣、殺人事件で冤罪を起こしてしまったのを深く後悔している検事小林稔侍・・・

濃いキャラクターがどろどろとした人間関係と汚濁した欲望の中を蠢く。

さすが松本清張なのか、清張readerの私が知らない作品が原作なのになかなか悪くない。全体的に昭和の臭いがぷんぷんとするのと昼ドラ臭も漂っている。見るつもりが全くなかったのにたまたま早く帰れたのでスイッチオンしてみたら結局最後まで見てしまった。<昼ドラ+昭和>臭だから良くない などということは全くないのが新鮮な発見だ。

結局民放で放送中のドラマはこの「夜光の階段」と「BOSS」だけ。後はスカパーで録画してある「デクスター 警察官は殺人鬼」を毎晩一時間ずつぐらい見てる。デクスターはシーズン1を見終わったがこれは面白い。シーズン2ももう少しで見終わるところ。それとテレビでDr.HOUSEのDVDのCMをやっている。これも面白いしオススメ。

しかし「夜光の階段」とは実に上手いタイトルだなーと思う。最終回こんなことにならなければいいんだが・・・






今日の教訓






焼こうよ階段

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WOWOWドラマ『交渉人』

2009-05-12 | film, drama and TV

連続ものの「パンドラ」に続いて、またWOWOWのドラマを観た。原作は五十嵐貴久の「交渉人」未読だけど。

三上博史はFBI仕込のネゴシエーター。三人組のコンビニ強盗が、犯行の後車がパンクしたので仕方なく近くの病院に立てこもる。入院患者の命と引き換えに交渉しつつ金を出すという次第。

表面上事件は解決した風に見えた直後から、めっちゃ面白くなった。正直途中まで観て、これは捨ててしまおうかなと迷っていたので。

ミステリとして非常によく出来ている。原作が良かったのだろうか。



※ 余談

原作を読んですごく気に入ったものを後に映像化されたのを観て、良かったと思うことは稀である。原作の方が良かったと思うことが多い。原作も映像も甲乙つけがたいほど良かったのは「羊たちの沈黙」どっちもすごくいい。映画の最初から最後まで微かに香る哀しい調べが堪らない。「ジャッカルの日」もどちらもいい。大御所SF作家が書いたものは原作を大きく膨らまして映像化されているので何とも言えない(「マイノリティ・リポート」「時計じかけのオレンジ」等などなど)古いバージョンの映画「レッドドラゴン」は世紀の愚作なので原作の方がいい。「ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」にいたっては映像化を意識した造りになっているのでどちらも同じ。



交渉人 [DVD]

ポニーキャニオン

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ついに読了した『百年の孤独』ガルシア・マルケス

2009-05-11 | books

「百年の孤独」ガブリエル・ガルシア・マルケス 新潮社 2006年

長年自分への宿題と課していたのは古典を読むということ。司馬遼太郎作品は読みたいと思う本はほとんど読んでしまった。「カラマーゾフの兄弟」もついに読んだ。苦手としている中国系の古典も吉川英治の三国志を読み終え、北方三国志や「反三国志」、駒田先生の訳の「水滸伝」吉川英治の「新・水滸伝」柴田錬三郎の「われら梁山泊の好漢」北方水滸伝も既に書棚にスタンバっている(1ミリも読んでないけど)

未読の本には森鴎外や三島由紀夫など日本の巨匠やらプルーストやらたくさんあるが、やっと懸案だった「百年の孤独」を読むことが出来た。読了する4日ぐらい前から突如として無性にマルケスを読みたくて仕方がなくなったのだ。しかもAmazonで買わず書店で買った。

で、読み終わったばかりの今このレビューを書いているのだが、自分の知的レベルの低さとか知性の欠如が露呈したのかも知れない。

何が言いたいのか分からない。何が面白いのか分からない、のだ。



お~れ~は~ばかなのか~お~れ~は~あほなのか~(ダウンタウン松本風)



百年かけたマコンドという街の歴史、ウルスラとホセ・アルカディオ夫婦から始まる血塗られた一族の歴史、アウレリャノとアルカディオの系列、降りつづける雨、戦争、錬金術・・・ なんとなく南米っぽいけど、○○風というぐらいしか掴めなかった。何が書いてあるのかは分かるが、何が面白ポイントなのか自分には見つからなかった。これが傑作だとのたまう人たちは解説の梨木香歩氏をはじめたくさんいるのだから、自分には何かが欠如しているらしい。でも、それってなに?

「百年の孤独」を愛でるには自分はまだ若すぎるのだろうか?黒澤の「七人の侍」は最初見たときはぶっ飛んだのに最近また観たらそれほど面白くなかった。映画「羊たちの沈黙」はたぶん7回ぐらい観てるが観るたびに良くなる。中学生のとき30ページで投げ出した吉川英治の「宮本武蔵」も最近買ったがなんとなく面白そうである(全く読んでないけど。)ホーガンの「星を継ぐもの」は大学生のとき彼女に薦められて読んでみたがちっとも面白くなかったのに最近読んだら面白かった。

というように作品耽溺最適時期が存在するのかも知れない。と言っておくと、自分の知性について深く考えなくて済む(考えたくないのかよ。)なのでマルケスもあと十年したら再読しよう。読後即知り合いににあげようと思ったけどやめた。



百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
ガブリエル ガルシア=マルケス
新潮社

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今日の教訓





百円くれよー
と百円のためなら
どんな手も使う男の話
「百円の姑息」
百年も遅刻してきた
男の物語
「百年の遅く」

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ねだってないのにガトーフェスタ・ハラダのラスク

2009-05-10 | days

巷で人気のガトーフェスタ・ハラダのラスク。いつだったかチョコレートコーティングした奴を頂いた。あまりの旨さに腰が抜けていまだに立ち上がれない。ので今日もハイハイしている。ばぶーー。


で、


某所で「あれは死ぬほど旨い」という話をしたら、後日頂き物を。

グーテ・デ・ロア・プレミアムというもう通販でも買えない貴重な品。







これはほんと旨いよ。うほほほほ。

あと通常のラスクも旨い。クーテ・デ・ロアと言うそうだ。王様のお菓子という意味だそうなので私にぴったりというわけだ。







頂き物を出してみたらこんなに多かった。







この場を借りて御礼申し上げる。

たかがラスクされどラスクと、ニーチェも言っていた。なんでも群馬という海外が本店で海を渡って日本に渡来してるらしい。日本では銀座の松屋で牛丼とセットで買えて、いやデパートのMATSUYAだ。そこと池袋東武百貨店で買える。しかし先日池袋をのぞいたら、長打を打ってじゃなくて長蛇の列が出来ていた。うーむおそるべし。ガトーフェスタ・ハラダ。








今日の教訓









ラスクの話なんて
君らすくないな


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ブログって何だろうね

2009-05-09 | digital, blog & twitter

「もし、テレビが娯楽と逃避のためだけの道具なら、もともと何の価値もないということですから。
テレビは人を教育し啓発し心さえ動かします。
だがそれは使うものの自覚次第です。それがなければテレビはメカの詰まったただの箱なのです」

映画「グッドナイト&グッドラック」より




マッカーシズムと闘ったニュース・キャスター、エド・マローが、1958年報道番組製作者協会でスピーチを行う。テレビというメディアの堕落を批難した締めくくりの台詞がこれ。映画でのエド・マローの姿はもちろんだが、このスピーチに心打たれた者は少なくないだろう。と同時に、40年以上前のスピーチなのにメディアという物が抱えた本質的欠陥を鋭く突いている。

ここは、ブログである。

ブログに当てはめて言葉を変えてみよう。

もし、ブログが娯楽と逃避のためだけの道具なら、もともと何の価値もない。
ブログは人を教育し啓発し心さえ動かすことが可能なのに。
だがそれは使うものの自覚次第。それがなければブログは文字と画像の詰まったただの画面に過ぎない。



今日もカッコよくきめすぎて、ごめん。


もし、人間が食い、眠るだけの機械なら、もともと何の価値もない。
人間はヒトを教育し啓発し心さえ動かすことが可能なのに。
だがそれは使うものの自覚次第。それがなければ人間は蛋白質と脂肪の詰まったただの容器に過ぎない。



ああヤヴァイ。俺カッコよすぎる。平成のウィトゲンシュタインとは俺の事か。






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週刊誌メーカー

2009-05-08 | digital, blog & twitter


週刊誌メーカーをやってみた。

特につっこまないでおこう。


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『滝山コミューン一九七四』原武史

2009-05-07 | books

「滝山コミューン一九七四」原武史 講談社 2007年

某メーリング・リスト(ML)の中に紛れていたメールでこの本の事が書かれていた。その人は「奇書」だと称していたけれど、奇妙な本ではなく、奇妙としか言いようがない事実について書かれた本である。

東京都東久留米市にある滝山団地。著者が子供時代を暮らしたここで行われた小学校教育について書かれている。簡単に言ってしまうと「算数を数ではなく量で捉えれば落ちこぼれが出てこない」という水道方式と「クラスを班で分け、班ごとに猛烈な競争させる」という方式を5年生の担任の教師がはじめた。その是非と著者自身の子供時代の体験(特に中学受験のため四谷大塚に通っていたこと、電車好きだったこと)がオーバーラップしながら語られる。

私の読み方が悪いのか、水道方式については意味がよく分からなかった。しかし班ごとの競争の激化なら分かる。私自身は体験したことがないし、私より上の世代にはこんなことがあったのかと少し驚きつつも、充分にあり得ることだっただろうと想像する。当時の状況(団地、西武線沿線の没落、受験、PTAなど)が手に取るように分かるいいドキュメントだった。

班に連帯責任を強く持たせるところなんて、社会主義との関連も含めて読み飛ばせない。一つの壮大な実験が行われたと言って良いだろう。その結末を読むのはミステリを読む楽しみに似ている。

大きすぎるモデル(国家とか地球レベルとか)で考えると分かりにくい、考えるのが難しいことって多いと思う。戦争の是非(戦争で儲かる会社に勤めている人の失業も含めて)、とか死刑っていかがなものなのだろうとか、人は人を裁けるのだろうかとか。滝山コミューンあるいは5年2組という一つの小さなモデルを使って分かったことはより大きい共同体に当てはめて考えることも出来る。それは私が使う考え方の一つで、「モデルが大きすぎるときは、ものすごく小さくして考え、小さすぎるときは大きくして考える」というモノとよく馴染む。

さて、

教育関係にいる人よりもその外にいる人にオススメしたい意外な掘り出しモノであった。(内田樹「街場の教育論」もビジネスマン必読と言われるようになった。それもどうかとは思うが)国労、動労とかストも知らない平成の若者にとってはギラギラとした時代の空気を味わえる。また、班という一つのとても小さな共同体は、例えば会社の部、の下の、課、の下の、係ぐらいのものだろうか。その課とか係がどう機能するかあるいはしないのかを考えるヒントをこの「滝山コミューン」は与えてくれる。またたぶんスポーツにおけるチームのあり方にも参考になるだろう。あるいはまあしかし私自身はそういう高尚な読み方などしておらず、とても面白く昭和のドキュメントを読んだというのが率直な感想である。

あと、西武線沿線に住まなくて良かったというのも正直な感想だった。




滝山コミューン一九七四
原 武史
講談社

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フライデーナイトはディナーディナー

2009-05-06 | laugh or let me die

金曜の夜、誰も一緒に食事をする者がいない

まあ、いい。そんなときもたまにはいい

いつも誰かと一緒だと息が詰まる

さて、どこで夕飯を食おうか・・・





1時間後、目には水分が




最初に吉野家で豚鮭定食を食った

でも、なんだかお腹いっぱいにならかなったので、

松屋で牛丼を食った

吉野家と松屋をはしごするなんて・・・

こんなの実話じゃなければいいのに、

と思うと悲しくなってきた

最近全く合コンにも誘われなくなった

みんな私のいないところでそれはそれは

楽しい時を過ごしているんだろう

人は一人では生きていけないと言うけれど

一人で生きていかないといけないときがある

一人で生きていかないといけない私がいる


家に帰って

バカボンママの

等身大フィギュアに

愚痴をこぼした

彼女はやさしい

いつもボクの愚痴をきいてくれる

ダメだよ! ボクは ボクは ボクなんてダメなんだよ!

ボクはつい叫んでしまった

すると彼女が静かに言った









なにをおっしゃいますだおかだ





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お前さんをチェックします

2009-05-05 | digital, blog & twitter

おまえさんをチェックしますの中の、憧れ女性チェックをやってみた。

まず、ロリコン属性評価ですが、ふるさんの場合ほんの少しだけ、ロリです。一般的な男子としては普通です。
次に知的属性評価ですが、割と知的な女性が好みなようです。学校の先生に憧れたり、上司の女性に憧れる傾向があります。
そして、大人しく一歩引いてくれるような女性を求めています。二人きりでは良く話すようなタイプが好みです。
女性の胸に関しては、胸が無い女性は女性として認めません。そこまで病的です。現実をしっかり見た方が良いでしょう。

さて、見た目からみた性格的な傾向ですが、おっとりした女性が好みのようです。ふわふわした空気のような女性を好む傾向があります。
外見的な部分で言うと、150cm前後の身長がかなりツボなようです。ミニモニ。が大好きだったタイプです。
短めのさわやかな髪型が好きなようです。

そんなあなたにオススメなのは…

1位 岩佐真悠子 (258.8点)
2位 井上和香 (251.8点)
3位 綾瀬はるか (251.6点)



il||li _| ̄|○ il||li  病的っておい。

これは問題がかなりストレートな訊き方をするのでそれにストレートに答えればそのままこの結果につながる。なので答えたのがそのまま出てきただけなのだ。そういう意味では面白くない。しかしながら、150cmはツボではない(と思うし)ミニモニは特に好きではなかった。オススメされた3人は嫌いではないが大好きというほどでもない。先日放送のあった弾丸トラベラーで友人のOLとベトナムへ旅する岩佐真悠子を観た。道端で食ったモノに入っていた種を振り返って、ペッっと口から吐き出す姿を見てなんてガサツな女なんだと思ったばかりなのに。と真面目に解釈するのも何だか変だ。

そうだよ。ああおっぱい好きだよ。三度の飯よりおっぱい好きだよ。ああおっぱいバレーに出てるよ。そうだよ。はるかだよ。ハリセンボンのガイコツじゃねえよ。結核じゃねえし。綾瀬だよ。そうそう足立区の。両津はいねえよ。KAT-TUNじゃねえよ。亀がなしじゃねえよ亀有だよ。葛飾区だよ。



だれか私をちゃんとチェックしてくれ。

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『戸村飯店青春100連発』瀬尾まいこ

2009-05-04 | books

「戸村飯店 青春100連発」瀬尾まいこ 理論社 2008年

こんな本が出ていたとは知らなかった。TさんがMちゃんに貸していたのを、横借りして読んだ。

これほどシンプルにただ「面白かったー」と言えばそれで自分の気持ちを伝えられたと思える作品も珍しい。大阪の中華料理屋戸村飯店の長男ヘイスケはこてこて関西には似合わないちょっとクールな感じ。次男コウスケはこてこて道をまっすぐ進んでいる。ヘイスケは店を継がずに東京の専門学校へ。そこでの出会いがあり。コウスケは好きな子がいるのに、その子は兄貴が好きだったりし。

ハンサム&クール(でも本当の彼は違う)兄と、店を継ぐのが当たり前だと思っていたのに父親から意外な言葉が出てきて大学受験に挑む弟が、章ごとに交互に描かれる。難しいことを何も考えずに読んで楽しみたい人に最適だ。私自身はグレッグ・イーガンの「万物理論」を読んでいる途中でややつらくなってきたのでその逃避のためにこの本を読んだ。確か松岡正剛の「多読術」の中に、つらい読書の合間に軽いモノを入れると良いということが書いてあった。面白いものでその逆もまたある。スティーグ・ラーソンの「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」を読んでいる最中に、どういうわけかもっと重くて堅い本が読みたくて仕方がなくなった。甘いものばかり食っていると苦いものを食いたくなるのと同じなのだろうか。ジャニーズマニアの彼女にはだんだん飽きてきて、たまには坂東玉三郎マニアの女性と付き合いたくなるというのと同じだろうか。

こんな風に今の自分の精神的肉体的状態に合わせて読む本を調節するというのはなかなか悪くないと思う。

さて、本題に戻って、戸村飯店は3ページに一度は笑える作品なんだが、私が一番気に入った箇所を引用する。東京にいるヘイスケのもとに大阪の地元の知り合いが遊びに来る。ディズニーランドを案内し終わって、


帰り際、新幹線の改札で兄ちゃんは俺に無理やり、「今日のお礼や」と、三万円をつかませた。
「こんなんいらんのに」
「遠慮すんな。もらえるものはもらっとけ。それに口止め料やしな」
「うん、そやな。ありがとう」
「ほな帰るわ」
「うん。気をつけてな。ほんまはもうちょっといろいろ連れて行けたらよかったんやけど」
「十分や。どえらい疲れたし、今日のところは家帰って屁でもこいて寝るわ」
兄ちゃんの言葉に、俺は肩の力が抜けた。
「屁こいて寝るって、えらい懐かしいなあ」
「なんや。東京のやつらは屁もこかへんの?」
「そりゃ、屁はするけど、兄ちゃんはほんまに屁こいて寝るわけちゃうやろ?」
「そりゃそうやけど。でももしかしたらこくかもしれん。疲れてるし、いつもよりこく可能性もある」
「でも、屁こくのん、メインちゃうやん」
「そりゃそうや。屁こくのが夜のメインイベントやったら、わしの家、木造やし火ついてまうやん」
「そういうときは、ここらでは、今日は疲れたし、ゆっくりして寝るわって言うんや」
「なんかややこしいな。舌噛みそうや」
屁こいて寝るほうがよっぽどややこしいと思ったけど、「そうやな」と、俺は笑って、手を振った (184頁より引用)







戸村飯店青春100連発
瀬尾 まいこ
理論社

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天皇賞勝つために行く場所

2009-05-03 | laugh or let me die











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