昭和44年より西武鉄道の所有で、通常は一般公開していませんでした。
今回の公開は、旧吉田邸の歴史的価値を知ってもらおうと大磯町が企画したものです。
事前にハガキで予約なのですが先着順で、すでに受付終了したそうです。
写真は敷地内に入るIDの裏、吉田茂のイラスト入りです。
内門・講和条約門
昭和26年、日米講和条約を記念して建てられたことからこう呼ばれています。
京都の裏千家の門と全く同じ製作者で釘を1本も使わずに造ってあるそうです。
門の形が兜に似ていることから別名「兜門」とも呼ばれています。
門より見える二本のライン。車の轍だそうですが、天皇・皇后両陛下が皇太子時代に、
訪れた時につくったものの、実際には降りて歩かれたとか。
実際に使われたのはただ一度、吉田茂元首相が亡くなった時ご自身が乗って…だけ。
愛犬のポチしか許されなかったという、ご自慢の芝生。
こちらが本邸
温室
ブーゲンビリア、ハイビスカスなど20種類の熱帯植物があるそう。
約300坪、総ヒノキ造りの数奇屋風和風建築
総理として外国貴賓を招くため、元芸術院会員吉田五十八氏の
設計で京都より宮大工を呼んで増築。
二階手前は寝室で、居ながらにして富士山が見えたそうです。
浴室は8畳あり、浴槽は大磯の小舟を模したものだったそう。
窓の奥に見えるでしょうか‥革張りの壁の見える部屋はダイニングルーム。
心字池
草書体の「心」の字にかたどって造られた池です。
京都の苔寺・西芳寺や桂離宮にあるものが有名です。
設計者は、元農大教授の中島健氏。
池の真ん中にみえる島は亀のかたちだとか。手前の石が亀の頭に見えるでしょうか。
約10,000坪の広大な敷地、まだ記事は続きます…