「足軽」という言葉を知ったのはいつごろだったろうか。
小学校の高学年あたりで、家にテレビが来て、時代劇なるものを見てからかもしれない。
「wiki pedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E8%BB%BD)」によると、平安時代に発生し、雑用や戦闘予備軍として従事した「下部」が原型とか。
看護師に、「正、准」パートに「フルパート、パート」社員に「正、非正」とあるように、人間社会では、こうした構図がある。
一人きりの従事なら、なんでも一人で行う。
責任も一人で背負う。
複数になったとたんに、構図が作られる。
何時の時代も、需要と供給に応じて、存在してきた。
問題なのは、それが、区別でなく、差別になること。
人が存在する限り、差別は、なくならないのかもしれない。
足軽の誕生
室町時代の光と影
早島大祐
朝日新聞出版