教師の指示に従わない生徒を力づくで、従わせ、3か月のケガを負わせたという。
3か月のけがを負わせた教師は、当然良くない。
しかしながら、生徒の態度も、おそらくいけなかったのではと、思う。
大人に反抗する。
大人を軽蔑する。
粋がる。
思春期のこどもは、大人を目の敵に思う年頃でもある。
自分が思春期の頃、親と口をきかなかった。
「産んで欲しいと言ってない」
と、何度か口にしそうになったこともある。
これは、意識のなかに残っていないだけだと思うので、言ってはいけないと、
なんとなく肝に銘じていたものだった。
粋がっている同級生が、少し羨ましかったり、もした。
「大人になりたくない」という、尻込み人間だったので、背伸びをしたことはなかった。
大人になってしまったとき、対して年の違わない大人びた中学生に、タジタジになったことが
あった。
「この、先生、怖がっている」と言われてしまっても、なんにもできなかった。
教師に不敵な態度をしたり、反抗したり、果ては襲うということが、増えてきていると聞く。
以前は、親に「教師の言うことは・・・・」と諭されたものだった。
いつしか、教師は友達風になり、先生と尊敬されるどころか、親たちから非難されたり、
脅されたりするようになっている。
「モンスターペアレンツ」と某高校教師が、呼んでいた。
注意をしたり、すると、逆ギレされて、ケガをする傾向にあり、見て見ぬ振りの教師も
増えてきていると聞く。
親は、こどもが小さいうちから王子様お姫様扱いをする。
電車にのれば、親が立ってこどもを座らせる。
日々の食事のメニューは、子ども向けのハンバーグにカレーライスが食卓に並ぶ。
自分のこどもを名前を呼ぶのに、「○○ちゃん」と言う。
学校に対しては、成績が上がること、有名校に進学できることが最優先の期待。
そういう親の態度が、生徒の態度に現れていると、自分は思っている。