「日展」の入選疑惑が、浮上しているそうな。
疑惑、偽証、疑念、様々な暗雲が立ち込めている。
当事者たちは、少なく見積もり、なるべく大事にならないように秘密にことを行う。
発覚しても、知らないと言ったり、重く受け止めていなかったりして、軽くすまそうと
する。
人を傷つければ、正当防衛だと言い、事故れば、気づかなかったととぼけ、
嘘がばれれば、自分は関与していないとうそぶく。
誤り、間違いは誰にもあると、寛大に見逃してくれたら、世の中、まるくおさまるだろうか。
反感を買い、嫉妬され、恨みを助長することになるとは考えないおめでたい人は多い。
上手に、立ち回って、波風たてず、墓場へ持って行って、誰も気づかなければそれは
良いことなのだろうか。
気に聞いた言葉を言えない、凡人としては、火の粉が脇を避けていって、身近な者には
痛手がなければ良しとして、静かに目を閉じたいもの。
『面白きこともなき世に面白く、
すみなすものは、心なりけり』
高杉晋作