年齢による、声色の変化は否めません。
児童未満の声、学生の声、30代40代50代60代70代と年齢を重ねていくと、職業柄、合唱の経験、
カラオケや、ソロなどの経験、そうしたものが、加味されて、音色が変わってきます。
声優さんは、10通りなどの声を使い分ける人もいるそうです。
アニメの少年は、年を重ねた女声が担当するのは良く知られている事実でしょう。
意識して声を使い分ける人もいますし、無意識に声に生活が反映していることもあるでしょう。
声を出すのを職業にしている人は、より声に対して、気を使っています。
声優さんも、役柄に、なりきって、います。
歌い手も、曲に、感情移入することで、地を出しています。
合唱も、曲に合わせて、声をコントロールすることが、必要ではないかと思っています。
合唱経験に関係なく、コントロールしている人、していない人の差が大きいことに、驚かされることが
あります。
声判断で、その人が声を出す仕事(たとえば、教師、営業、アナウンサー、上司、等々)をしている人か、
シャンソンとか、カラオケでヴォーカルをしている人か、ざっくり、読み取ることができます。
合唱には合唱に合う声があります。
ヴォーカルで上手な人が、合唱では混じるかは、別の話になります。
合唱は、曲に合した声とともに合唱団になじんだ混じった声が要求されるのです。
ステリハの録音を聴いて、音が割れたり、突出したり、ずれのある声が目立っていて、課題が多いと
感じました。
本番の録音を聴くと、音のわれは「ゼロ」でした。
突出、ずれも、相当解消されていました。
一人ひとりの力が結集できたと思えました。
演奏に対する真剣さが、現れていたと嬉しく思いました。
他の団にも、こうした空気が流れてくれることを願います。