ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

東芝の行方

2017-03-06 16:03:47 | ニュース

「サザエさんの東芝」どこへ 経営危機で「企業の顔」家電手放す 「温かく親しみやすい」「憧れの」企業も今は…

http://mainichi.jp/articles/20170306/dde/012/020/004000c

 

東芝の電気釜が自宅に来た日は覚えていない。

付属のコップに水を入れ外釜に注ぎいれ、洗ったコメの入った内がまをセット。

ふたをして(2重のふただった)スイッチを入れる。

30分だったかすると、カチッとスイッチが切れて炊飯から保温になった。

少しむらして、最初の米粒を仏飯器に盛った。

仏前にそなえて、鐘をチーンとならすのが母の朝の務めだった。

 

電気炊飯器が我が家にきてからは、白いご飯は炊飯器で。

 

炊飯器が売り出されるにあたって、批判めいた言葉が出ていたと聞いた。

家事全般を担っている妻たち。

そして、子どもの世話。地域での手伝い。

夫の世話。

姑さんたちの世話。

昔の妻たちは、一日中、働いていた。

今でも家庭の妻たちは、自分の時間がないと嘆く。

忙しいと、言う。

楽にはなっているが、質の変わった家事と地域や夫の世話にはあまり変わりがなさそう。

 

電気釜の沸騰してきてカタカタ鳴るふた。

熱湯がシュンシュン言って、踊っていた風景が、郷愁をさそう。

 

一歩も二歩も先をみすえていた東芝。

今は、どうなのだろうか。