漢文といえば、思い出すのは、「春曉」
そして、大好きなのが、虎になってしまった詩。
高校生の時、授業でひとりづつ、音読する機会があった、
前の人に続いて、続きから音読していった。
他の人の時より長い朗読になったように記憶している。
そして、それは、心を込めて音読した好きな詩だったことを今でも時折思い出す。漢詩
山月記→http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html
出典・訳文→http://www.bb.banban.jp/s_3leaf-clover81/sangetsuki.html
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃
今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高
我為異物蓬茅下 君已乗気勢豪
此夕渓山対明月 不成長嘯但成
何の前ぶれもなく気が狂い、獣の姿となった
わざわいが取りつき、逃れることもかなわない
いまや爪や牙が生え、私に対抗できる者はない
人間であった当時は名声・実績ともに高かった
自分は虎となって雑草の中にいるが
君はもう出世して権勢(けんせい)も盛んである
今夜も、険しい山、明るい月に向かい
漢詩を歌うかわりに、ただ吠(ほ)えるばかり
教科書で出会った古文・漢文100
石原千秋 監修
有馬義貴・木下優・近藤仁美・佐藤浩一・阿部光麿 著