「男は臭い」CMはあり? 男性への差別発言を考える
http://www.asahi.com/articles/ASK8R44MZK8RULBJ003.html?iref=pc_rellink
記事一部転粋ーーーーーーーーーー
■男性を取り巻く社会構造に目を
「女性に対する表現だけに反応するのが、ジェンダーの議論ではない。男性を蔑(さげす)んだ表現に全く反応がないのはバランスを欠いている」といった指摘も、アンケートに寄せられました。
田中俊之・大正大准教授(男性学)は「同意見です」と言います。なぜでしょう。「女性を性的対象に見たり、ステレオタイプに描いたりする表現にSNSなどで異議申し立てが相次いだ結果、女性に関する表現への認知度は上がりました。一方で、男性の差別的な描き方への意識はまだ女性ほど高まっていない」と指摘します。
「『安い電気に替えるか、稼ぎのいい夫に替えるか』と妻が言うCMもありましたが、そういう表現が問題だと言っても多くの人はまだぴんとこないのではないでしょうか。それを『鈍感』と批判するより、男性を取り巻く社会構造、根底にある『男は稼いでナンボ』という意識に目を向けて欲しい」
アンケートで、ジェンダー表現の「女尊男卑」を指摘する声もありました。田中さんは「こうした声の背景には、女性の権利が拡大し、男性の権利が狭まるととらえる意識があるのでしょう。男女の対立軸に落とし込むのでなく、ジェンダーの問題は男女を含めた様々な性に関わるととらえてほしい」と言います。(錦光山雅子)
■女性だけの問題ではない SNSで話題「Wの悲喜劇」プロデューサー
女性の問題を正面から取り上げる「ニュース番組」がSNSなどで話題になっています。インターネットテレビ局Abema(アベマ)TVの「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」(土曜午後11時)。セクハラや発達障害の子の育児、性教育など、そのテーマの当事者らと司会のSHELLY(シェリー)さんが本音で語りあいます。鎮目博道(しずめひろみち)プロデューサー(48)に聞きました。