南太平洋のクック諸島、コロナ感染者を初確認
2021/12/04 15:06
(AFPBB News)
【AFP=時事】南太平洋の島国クック諸島で4日、同国初の新型コロナウイルス感染者が確認された。同国は入国を制限していたが、観光客の受け入れ再開を目指している。
人口約1万7000人のクック諸島のワクチン接種率は世界トップレベルで、対象者の96%が2回接種を完了している。
マーク・ブラウン首相によると、検査で陽性と確認されたのは、2日に家族と飛行機で帰国し、隔離期間を過ごしていた10歳の少年だった。ニュージーランドから帰国したとみられている。
ブラウン氏は「わが国は国境を再開する時に向けて準備をしてきた。検査により入国時に今回の感染者を特定できたことで、準備の大切さが分かった」と述べた。
クック諸島は新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴い入国を制限してきたが、来年1月14日にニュージーランドからの渡航者の隔離措置免除を再開する方針を発表している。
今年に入って両国の間で相互に隔離措置を免除する「トラベルバブル」が導入されたが、ニュージーランドのオークランドで新型ウイルスが流行し、間もなく中断された。 【翻訳編集】AFPBB News