住所不定と書かれるホームレス。
気楽な人たちとは思わないが、大変な思いをしたり、心さびしい思いをしていたり、一般人から
火をつけられたり、暴力を受けたり、暴言を吐かれたりと、見てくれよりずっと辛い思いや怖い思いをしたりする人が多いそう。
一時期、少年グループが暴行をして殺した事件が報道されたことがあった。
東京オリンピックとか大阪万博とかの時には、ブルーテントの立ち退きや排除の強制執行があったと記憶している。
家出してきた者、家族に追い出された者、夜逃げしてきた者、と様々な人たちらしい。
皆に共通しているのは、毎日、様々な辛酸をなめつつ、現金収入を得ようと、努力したり、
必死に生活している姿。
田舎に帰ることもできない。
故郷へ、戻ることもかなわない、人々が寒空に、段ボールや薄い毛布で土に体温を奪われるという過酷な生活に耐えながら、暮らしている。
ホームレスが流した涙
村田らむ
ぶんか社文庫