6465オムロン IRセミナー(2)個別のトピックを組み込む
オムロンは「車載事業」という部門もあります。
つまりは車関係の部品ですが、資料に挙げられていたのは、キーレスエントリーとか
パワステ、バワーウィンドウの部品など。
自動運転とかAI関係とかでの取り組みは?と、あとで聞いてみました。
世界初「最先端AIを搭載した車載センサー」を開発
http://www.omron.co.jp/press/2016/06/c0606.html
上記が6月の会社のリリースです。
つまり、これは、道路とかの人物を見分けたりするのではなく、運転者の方をチェック
するセンサー。なるほど、意義深い取り組みかと。
ただ、製品化は2019年なので、まだ先。
しかし、全体としてザックリと部門全体を紹介するよりも、こうした個別の具体事例を
紹介した方が面白く、印象には残るし、可能性を感じることもできます。
ちょっと古いですが、東洋経済オンラインで、こんな記事も。
「オムロン、サイバーダインと描く”生産革命”」
http://toyokeizai.net/articles/-/56696
こうしたことも、個別のトピックとしては面白いです。
一方、資料ではふれられていませんが、ヘルスケアの病院医療機器の分野はフクダ電子に
株式を売却するそうで。
フクダ電子、オムロン ヘルスケア
事業提携並びにオムロン コーリンの株式譲渡に関するお知らせ
http://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2016/0609.html
上記が会社リリース。
あまりあれこれ盛り込むと煩雑ですが、資料としてはこういうのも含まれているといいかも。
選択と集中で、事業ポートフォリオをどう整理して伸ばしていくかというのは重要な課題です
から、ATMもですが、なんでも自社で続けていけばいいというものでもないわけでね。
これは前回のブラザーのカラオケのところでも感じましたが。
ということで、やはり並列的に各事業分野を紹介するというよりも、具体的なトピックも盛り
込みつつ、メリハリをつけたプレゼンというのがIRとしてはやはりいいかなという気はします。
あと、資料の中で、地域別売上構成の円グラフがあるのですが、
まず、1990年度の売上高は4000億あまりで、日本の比率は84%。
で、2015年度の売上高は8300億ほどで、日本の比率は40% となってます。
何か気がつきませんか?。
そう、1990年 4000☓0.84ですから、3300億程度、で、2015年は8300☓0.4で3300億程度。
25年経過しているのですが、国内の売上高には変化がほとんどないのです。
無論、事業内容別の構成比は変化しているし、途中の年度により金額はもっと多かったり
少なかったりというのはあるのでしょう。
しかし、売上高としては、国内はそこそこ堅くはあるけど、伸びてない。
ということは海外を伸ばしたわけで、その傾向は今後も変わらない。
じゃあ、どこに注力するのというのが長期経営ビジョンの「超グローバル戦略(中国+アジア)」
だったりするわけで、こういう、とりわけ今後の成長に向けての力点は、さらって流すのではなく
もっと詳しく紹介するのがいいと思います。
おみやげは、さすが?オムロン、体温計でした。
関係ないけど、四条通でソフトバンク お父さんうまい棒を配っていたので一緒に紹介。
オムロンには着実な成長を期待したいです。