ゾーン — 相場心理学入門(2)
P37「知性と優れた市場分析はたしかに成功に寄与する。しかし勝者とその他を
明確に区別する要素ではないのだ。」
なにがそれかといえば、
「最高のトレーダーは他人とは違った考え方をする」からたそうです。
で、それはどう違うのかなと思って読むけど、とりあえず、その回答は明確には
示されません。なんやねん、回りくどいわ!。
「勝者はある種の心構え(独自の姿勢)を確立し、逆境にも関わらず規律と集中力、
そして何よりも自信を維持できるのだ。」
それはそうだろうなと思いますよね。
ビビりすぎで、早くに利食いして、その後の大きな上昇での利益を取り逃がしたり、
根拠もなく楽観的に、あるいは希望的観測で売買し、結局は大きな損失を被ったり、
まあ、そうしたメンタル面の問題に起因して、あとから見れば極めて不適切な、
あるいは残念な売買をした経験がある人というのは多いはずです。
無論、私自身も、こんなことの繰り返しなわけです。
まあ、繰り返しながらも自分なりのスタイルというのはそれなりにはできてはきてますけど。
じゃあ、どうしたら、その「ある種の心構え(独自の姿勢)」を確立できるのか、
そもそもそれはどんなものかということですよね。
初心者の恐怖心のない状態というのは、状態としては望ましいあり方で、それで連勝できる
こともあるけれど、いつか損失が出ることもあり、そうなると、トレードには恐怖心が芽生えて
それ以前の恐怖心のない状態には戻れなくなると。
そりゃ、そうでしょうね。
だからビギナーズラックというのはあるのでしょう。
で、3章「責任を取る」。
損失が出ると、マーケットのせいにしたりしがち。人のせいにするとか。
誰かのせいにする、何かのせいにする、そりようにして責任転嫁をする。
それではダメだと。マーケットは機会ほ与えてくれるだけ。
生かす、殺すはこちら次第で、その責任は自分が取るという姿勢が大事だと。
それは我々が自分を守る手立ての一つとしても広く行ってきた、誰かのせいにするという
ような姿勢とは異なるものだと。
まあ、わからないでもないですよね、これは。
株で、いつまでたっても、損をしたら何か責任転嫁ばかりしているような姿勢では、それは
コンスタントには勝てないでしょう。
自分の場合はちょっと逆の意味でよくないのかな。
この責任転嫁の姿勢というのは私は今は薄いです。むしろ逆に、負けた時、うまくいかなかった時
は自分の側に何か普遍的な、その時だけのことではないようなミスが存在していることが多い、
というか、そうではないかと考えてみることが多いです。
で、勝った、うまくいった時は、たまたまとかまぐれと感じることが多い。
特に、その幅、どの程度、どう勝ったかは、たまたま、偶然の要素が大きいように感じます。
例えばIPOの初値売りで大きく利益があった時なんかが典型ですが。
つまりは「びびり」で「ネガティブ思考」ですね、傾向としては。保守的とも言うかな。
利益を増大させるような「攻め」の姿勢というのが薄いのです。
で、基本のところで、別にそれはそれで私のスタイルなので、悪くないと思っている。
だから、良くも悪くも「この程度」の運用なわけでしょう。
本の方に戻ると、3章までの内容は、基本的には「そりゃそうね」と首肯できることではあるのですが、
「つまり、それはどういうこと?」という根本の疑問にはまだ全く答えていない状態のように思えます。
先に進みます。