京大ウィークス・白浜と道成寺(8)
さて、R42を走って、道成寺に向かいます。
R42は鉄道と並行して海岸沿いを走る区間もかなりあります。御坊の大きな火力発電所の横を通過。
紀伊半島南部のこの海岸沿いの地域は、記録の残る江戸時代以降も、何度も地震・津波の被害にみまわれています。
いかに対策を施しても、この地理的な特徴から、今後もそうした被害を完全に避けることはできないでしょう。
ということで、日高川町の道成寺に到着です。安珍・清姫のお話で有名なお寺です。
ですが、ここを訪ねた主目的は、国宝の千手観音像をはじめとする仏像の拝観です。
千手観音像は、この仏像ですが、写真ではやはり素晴らしさは十分に伝わらないです。
絵や写真は、その作者の思いが反映されるので、自分自身の見て感じた印象とは異なる場合も多いですね。
また、同じ仏像を見ても、感じ方は自分自身の側の様々な条件によって大きく違うこともあります。
これは絵画などでも同様かと思いますが。
こんな感じで、静かな参道。団体のお客さんも来られますが、普段は静かなお寺。
でた、つりれがねまんじゅう!。なんでも、まんじゅうにしますね。
中に焼け焦げた安珍が入っているのか?(んなわけあるかーい!)
あとで買って食べましたが、普通のあんこでした(当たり前じゃーい)。
なんか、絵が古いです。それもまたいいですが。
階段をあがります。
上り口のところには古い瓦が埋め込まれていました。
奈良時代の創建ということ。この地域では最も古い寺院。
上がりきると正面が本堂です。仏像の多くは左側の別の建物です。
千手観音をはじめとする仏像群はやはり素晴らしいものでした。
とりわけ、千手観音は、そのバランスがすばらしく、美しい仏像でした。下から見上げた感じがとてもよいです。
これは行って実際に見ないと感じられないかと思います。
また、別の部屋ではお坊さんが安珍・清姫の絵巻(のうつし)を使って、立て板に水で面白おかしく、説法
をされています。一日に何度も繰り返しされるので、これもも見られるといいですね。
安珍塚。鐘そのものは、今はお寺にはないです。二代目の鐘は秀吉が京都のお寺に移したとか。岩倉にあるお寺らしいです。
この日はなにか行列のイベントがあるそうで、お寺の縁起に関係のあるお姫様御一行の方が集まっておられました。
あとから、かぶりものの方も参加。
ということで、あとは高速道路に乗って、一路、自宅へ。ちょっと道路の分岐であとふたしつつも、無事帰着しました。
帰ってきたら、空は素晴らしい夕焼けでした。
おわり。
次、泊まりで行くのは湖北の旅かな。