![]() | はじめての人のための3000円投資生活 |
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図書館本。
これは京都市図書館で予約していたものです。
京都市図書館、蔵書数は多いのですが、なにせ利用者も多いため、予約数も多数で、なかなか順番がまわってきません・・・。
書籍の内容の方ですが、
つまりは、
「少額からバランスファンドの積み立てで投資を始めましょう」
ということです。
別にそれだけのことで、とりたててどうということはありません。
ただ、書籍としては「3000円」という切り口はなかなかいいですね。キャッチーですし、わかりやすいです。
これなら、多くの人が月々、出そうと思えば出せる金額でしょうし、投資未経験の人には敷居が低くていいと思います。
ただ、文章量が文庫本以下であり、資料等も少なく、簡明ではありますが、説得力が高いとは言いかねるところもあるかと思います。
また、コストに対する言及はより具体的に、一見小さな、コストの比率差が長期投資であれば大きな金額の差につながることなどは
具体的に数字で例示したりしてほしかったところです。
あと、最後の方で「個別株やFXで「勝てる」確率は、きわめて少ない」という表題のページがあります。
そうでしょうか?。それは方法によりますし、めざすべきパフォーマンスにもよります。
どういうことを「勝てる」とするかによるということでしょう。
そりゃ、短期で大儲けとかができる確率はきわめて少ないでしょうけど、
個別株も分散、分割でのんびりと売買すればそんなに大きな損失は出にくいですし、
FXも低レバレッジで低コストの外貨預金的に使う方法もあります。レバレッジは使えますがも使わなくても別にかまわないものですから。
そうした前提条件の解説なしに、表題で「きわめて少ない」と言い切ってしまうことは、ちょっとどうなのかなと思います。
これは恣意的に著者の主張を表現しているだけのように思います。
書籍全体としては、趣旨と切り口はわかりますし、別に悪くなく、大きく間違ったりはしていないけれど、全般に内容が薄くて、やや疑問点も、
といったところです。