岡北から京都市動物園、南禅寺へ(4)
動物園から南禅寺の方へ進みます。
南禅寺へ入っていく道の下側は琵琶湖疏水のインクラインの低い部分
になります。
ここは桜の時期などはすごい人になりますが、驚くのは朝の6時頃からウェディングドレス
姿の花嫁とタキシードの花婿がプロのカメラマンらしき人に写真を撮ってもらっていることが、
それもそんなに珍しくもなく、あることです。私自身、一回見かけました。
それも、この蹴上のインクラインだけに限らず、例えば哲学の道あたりでも同じような様子
が見られます。
これは中国人の人で、中国の人にとっては、日本の桜の名所で実際に結婚写真を撮ってくると
いうのは、かなりのステータスなのだそうです。
まあ、すごく早い時間であれば、さすがに桜のいい時期でも人は少ないので写真は撮りやすく、
かつ、他の観光客の迷惑にもなりにくいので、ある意味、良心的な対応ではあるのかもしれないですが。
それはいいとして、昨日は平日でしたが、それでもバスはどんどん入ってくるし、なんとかツーリズム
のお客さんの行列もかなりあり、やはりそこここで中国語がとびかっています。
つまりは平日でも混んでいるということです。
ま、それもそのはず、このお寺周辺の紅葉はかなりすすんでいて、ほぼ見頃になっていました。
参道。湯豆腐の順正とかがあるあたり。
銀杏も少し落葉しているものもあり。
赤が鮮烈。カメラのワインとバランスは曇天で、モードはVividにしています。
よく思うのですが、京都市内の紅葉の名所と言われるところの印象は「赤」です。
が、自然の山、それもやや高い場所の紅葉は「赤」というより「黄」が主体のように思います。
お寺周辺の紅葉は、やはりそのように意識してつくられたものという感じですね。
この塀の向こうは、多分、天授庵という塔頭です。
南禅寺は山門や水路閣が有名です。
三門は、歌舞伎の石川五エ門の「絶景かな・・・」のセリフでもよく知られています。まあ、これ、創作
で、山門は五右衛門の死後の建築だそうですけど。
水路閣は明治時代の遺構で、レンガ造りで、上は水が流れています。土曜ワイドとか火曜サスペンスとか
では、水路閣のあたりでよく人が亡くなっているような・・・。
南禅寺にはじめて行かれたのなら、これらの場所はしっかり見てほしいし、山門は上にあがてみられたら
いいと思います(有料拝観ですが)。
が、見逃せないのがこの天授庵などの塔頭。天授庵や南禅院は紅葉が見事ですし、金地院(あの家康の黒幕
とか言われた金地院崇伝の金地院)はしぶい庭や長谷川等伯の水墨画が目の前で見られたりします。
つづくよ。