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望郷のバラード

2010-02-02 10:38:12 | 講演録
天満敦子(てんまあつこ)というバイオリニストをご存知か?

肩書きや、受賞歴は色々あるが、何よりも心に響く、音色を奏でる。テクニックもすごい。
名器ストラディバリウスが低音も、消え入りそうなピアニシモの高音も忠実に音を出す。

公民館のホールが会場

山間の小さな田舎町でのコンサートに、彼女の名前を見つけ、わざわざ遠くまで聴きに行った。
この町では、もう二十年近く彼女のコンサートを開いているそうである。
まさに手作りで、公民館のホールで、住民が切符切りをやり、CDを販売している。

開演時には満席となリ補助椅子が運び込まれた。

こんな田舎なのにホールの500人ほどの席は満席。普段着の人で一杯だ。子供連れの人もいた。

彼女もこれに応え、アンコールの舞台に、地元の合唱団を上げ、地元の歌「四賀秀麗」の伴奏を引き受け、会場と一緒に歌う。世界的奏者の伴奏で、皆気持ちよく歌っていた。

演目はアメイジング・グレイスやスワニー河などのポピュラーな曲に混じって、彼女のために作曲
されたという和田薫の「独奏バイオリンのための譚歌」等12曲であった。文字通りバイオリン一丁の独奏である。

しかしなんと言っても、最後の曲目ポルムベスクの「望郷のバラード」が圧巻であった。簡素な舞台の照明をおとし、うす暗闇の中で音色は切々と場内に響く。胸に響く。

歳をとったせいか?感激し涙がにじんできた。魂の洗濯ができたようである。ざっくばらんな
彼女の人柄とあわせ、すっかりファンになってしまった。また是非聴きに行きたい。

チラシとCD
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