さまざまな法被を着て参加をする人々 肩の綱は曳き綱
メドデコに乗り、木落しの時を待つ
諏訪に伝わる御柱祭りを見てきた。早起きをしてでかけ現場にまにあった。
諏訪大社上社の、前宮、本宮、下社秋宮、春宮に建てる柱計十六本を人力で
山から引き出し、御柱道を引いて練り歩く山出し。
途中TV中継で有名な坂の上からすべり落とす「木落し」、川を渡る「川越し」
を経て、安国寺の御柱屋敷に入る。太いもので、直径一メートル、長さ十八メー
トルのもみの木の枝をおとしたものを曳いて歩く。何百人という曳き子が、かけ
声に合わせ、力を出す。
木落しの坂の上へ上げられた御柱
落とす側の準備 桟敷を埋める観衆が今か今かと時を待つ
「木落し」の坂の上では御柱の上にいる氏子の人々が勇気を奮い起こすために木
遣りや、ラッパの音楽に合わせ、かけ声を出し気勢を上げる。危険に満ちた勇壮
な瞬間は、実際に落とす時間6秒ほどだ。
勇壮な木落しが終わり、斜面には「感謝」の文字が
7年に一度行われるこの祭りは、諏訪近郷の町村21万人がこぞって参加するも
ので、木落とし会場には桟敷が設けられ一時間前からその時を待った。メドデコ
と呼ばれるV字型に取り付けられた角におんべ(飾り房のついた棒)を持った若
衆がまたがり「木落し」も「川越し」も行う。七年に一度ということでこの日に
あわせ帰省する若者も大勢あると聞く。そのせいか祭りの担い手は若い男衆が主
力で、我々の身近な祭りのように年配者、女性が主力では無い。しかも危険な場
面が多いので、酒を飲まない。従って酔っ払いがおらず、荒れない。
御柱を迎える人が徐々に増えてくる通り。
街角では振舞い酒がだされる。麗人の樽酒でお腹に沁みた
通りにある子供木遣りの集合場所
氏子が声をそろえ柱を曳く 梃子係りの人。手にしているのは方向を決める梃子棒
16本の柱は各市町村毎に担当が割り振られ、引き子と呼ばれ、御柱を引き回す。
それぞれ担当柱の出発地の原村などにに集合する。街はそれぞれの街の法被姿で
あふれる。この祭りは法被参加がお勧めだ。どんな法被でも(たとえば植木屋さ
んのものでも良いそうだ)法被を着ていれば仲間として認められる。
メドデコの上でおんべをふり、掛け声を書ける若衆たち