孫が二人夏休みの最後に山に遊びに来た。3人姉妹の2番目と末っ子の二人連れだ。
駅に迎えに行ったら何やら駅員にお世話になっている。下の子が社内で体調を崩し車掌さんの手をわずらわせ、駅員に引き継がれたらしい。駅員はとても親切で丁寧に扱ってくれた。こんな処は民営化したおかげだろうか、とても安心できる。
それでも、大きなリュックを背負って、元気である。家に向かう車中からクイズをやったり、着くやいなや、プラレール、シャボン玉、毛布をマントに見立てての怪人ブロッサム遊び、風船細工,と遊びに飽きることがない。それが二人だけで遊んでいるのではなく、我々に確認を求めたり、仲間に入るように要請される。その飽くなき精力は尽きることを知らず、いっときも休むことがない。静かな山小屋は忽ち賑やかな遊技場に変わった。
二日目も元気一杯。近くの施設で、いろんな自転車に乗り、パターゴルフをやり、フィールドアスレチックスに挑戦し、隣接している農業大学校に移動して、動物と戯れ、又戻ってやり足りないパターゴルフを満喫して終了。義兄の別荘で依頼されていた、園芸作物の収穫を一緒に行い大満足で帰宅。さすがに少し疲れたらしく、夕食後は早々に就寝した。付き添っているだけでパターゴルフ以外は運動らしいことはしていないのだが、我々も少々つかれた。
見ているといつも幼いなあと見ていた上の子が、何かと下の子の面倒を見、自分のやりたいことをぐっと我慢して、遊具や場所などを譲ってやったり、色々コーチしている。「可愛い子には旅をさせろ」とはこういうことか。少し見ない間に何やら急に成長したように感じる。帰りの電車に載せ、母親に連絡をしてやっと肩の荷をおろした。彼等と遊ぶのはとっても楽しいが、やはり少々疲れる。しかし人間としての確実な成長を眼にして、何やらほっこりと嬉しい感情が湧いてくる。冷たいビールで乾杯だ。
急に静かになった部屋で夫婦二人でグラスを差し上げた。お疲れー。